「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」12月3日から名古屋・伏見ミリオン座などで公開

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ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド

 痛烈な歌詞と独特の音楽性で1980年代英国の音楽シーンを席巻した伝説のバンド、ザ・スミス。その解散のニュースが駆け巡った夜に街をさまよう若者5人の葛藤を描いた青春音楽映画 「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」が2021年12月3日から、 東京・TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイント、名古屋・伏見ミリオン座など全国で公開される。

 東海地方での上映館はほかに、TOHOシネマズ赤池109シネマズ明和など。

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 都市伝説か、それとも事実か――。本作は、30年以上語り継がれた “ザ・スミスファンのラジオ局ジャック事件”に着想を得て、映画化された。

 ザ・スミスの名曲と貴重なインタビュー映像を交え、タイトルの「ショップリフターズ」をはじめ、代表曲の「ゼア・イズ・ア・ライト」「ジス・チャーミング・マン」「心に茨を持つ少年」など20曲以上をちりばめている。

 1980年代のファッションや空気感を見事に再現。未来への不安を抱えながら、自分探しの日常を生きる若者の刹那を描く。

 ザ・スミス解散のニュースが報じられた1987年9月。5人の若者にとって、忘れることのできない一夜の物語である。

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ストーリー

 1987年夏の米国コロラド州デンバー。スーパーで働くクレオ( ヘレナ・ハワード )は、大好きなザ・スミス解散のニュースが流れても普段と変わらない日常にショックを受け、 レコードショップのディーン( エラー・コルトレーン )に「町の連中に一大事だと分からせたい」と訴える。

 ディーンはクレオをデートに誘うが、 友達が軍隊に入るので仲間と集まるからとクレオは行ってしまう。1人になったディーンは、地元のヘビメタ専門ラジオ局に行き、「ザ・スミスの曲をかけろ!」とDJのミッキ( ジョー・マンガニエロ )に銃を突きつける。

 同じ頃、クレオ、ビリー( ニック・クラウス )、シーラ( エレナ・カンプーリス )、パトリック( ジェームズ・ブルーア )の仲良し4人組は、パーティーでバカ騒ぎをしながらも、自分自身や将来について思い悩んでいた。

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スタッフ・出演

 監督は、「WE ARE X」「JACO[ジャコ]」など、音楽映画に定評のあるスティーヴン・キジャック。

 ラジオ局をジャックするディーン役を演じるのは、「6才のボクが、大人になるまで。」のエラー・コルトレーン。ディーンが密かに恋する “ショップリフター”、クレオ役をNetflixの人気シリーズ「ソーシャルディスタンス」のヘレナ・ハワードが務める。

 クレオの3人の仲間、マドンナのファッションを完コピするシーラ役は、マーク・ミラー原作のスーパーヒーロードラマ「ジュビターズ・レガシー」のセクシーなヒーロー、クロエ役で話題のエレナ・カンプーリス。

 シーラのボーイフレンド、パトリック役はビル・プルマン主演のスパイサスペンス「ザ・コールデスト・ゲーム」のジェームズ・ブルーア、軍隊に入隊が決まり、皆が集まるきっかけとなるビリー役には、「ファミリー・ツリー」のニック・クラウスなど、新進気鋭の若手俳優が集結した。

 ピープル誌が発表した「最もホットな独身男性」1位に選ばれたこともある「トゥルーブラッド」シリーズのジョー・マンガニエロが、ディーンの突撃に驚きながらも、理解を示すラジオ局DJミッキー役で脇を固めている。

The Smiths ザ・スミス[活動期間 1982年 – 1987年]

 1980年代、サッチャー政権下の英国で、賃金の低下や増加する失業率に苦しむ若者たちの気持ちを代弁した痛烈な歌詞と、繊細でメロディアスなギターの旋律が特徴的なサウンドでミュージックシーンを席巻。多くのミュージシャンに影響を与えた伝説のバンドである。

 1982年、マンチェスターで、ギタリストのジョニー・マーがフロントマンとなるモリッシーを誘い結成。モリッシーの歌詞に、マーが曲をつけるスタイルで楽曲制作をスタートする。

 その後、マイク・ジョイス(ドラム)、アンディ・ルーク(ベース)が加入。1983年5月、ラフ・トレード・レコードから、シングル「ハンド・イン・グローヴ」でデビューした。

 セカンドシングル「ディス・チャーミング・マン」がスマッシュヒットし、一躍人気バンドとなる。

 1984年2月、デビュー・アルバム「ザ・スミス」を発表。UKチャート2位を記録した。

 1985年2月、セカンド・アルバム「ミート・イズ・マーダー」でUKチャート1位に登りつめる。

 1986年、サードアルバム「ザ・クイーン・イズ・デッド」でもUKチャート2位を獲得した。

 1987年、人気絶頂の最中にジョニー・マーが脱退。9月、4thアルバム「ストレンジウェイズ、ヒア・ウイ・カム」リリースを前に解散した。

監督・脚本 スティーヴン・キジャック

 1969年生まれ。ビートルズと並ぶ人気を誇ったウォーカー・ブラザーズの奇才スコット・ウォーカーの伝記映画「スコット・ウォーカー 30世紀の男」(2006年)で監督として頭角を現し、ミック・ジャガーから直接の依頼で「ストーンズ・イン・エグザイル~『メイン・ストリートのならず者』の真実」(2010年)を手がける。

 孤高のエレクトリック・ベース・プレイヤー、ジャコ・パストリアスのドキュメンタリー「JACO[ジャコ]」(2012年)や、X JAPANがマディソン・スクエア・ガーデンでの公演を成功させるまでを描いた「WE ARE X」(2016年)によって、世界各国の映画祭で数々の賞を受賞し、評価を不動のものにした。

 近作に、サザンロックの雄レーナード・スキナードのTVドキュメンタリー「IF I LEAVE HERE TOMORROW: A FILM ABOUT LYNYRD SKYNYRD(原題)」(2018年)、大女優ジュディ・ガーランドと3番目の夫シド・ラフトの関係を描いたTVドキュメンタリー「SID & JUDY(原題)」(2019年)など。

配給:パルコ
監督・脚本:スティーヴン・キジャック 『WE ARE X』『JACO[ジャコ]』
出演:ヘレナ・ハワード、エラー・コルトレーン、エレナ・カンプーリス、ニック・クラウス、ジェームズ・ブルーア、ジョー・マンガニエロ
2021年/アメリカ=イギリス映画/英語/カラー/シネスコ/91分 原題:SHOPLIFTERS OF THE WORLD/映倫:G

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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