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『短篇集 さりゆくもの』『女はさりゆかない』『色道四十八手 たからぶね』 シアターカフェ(名古屋)で3月26日-4月3日上映

『さりゆくもの』『女はさりゆかない』『色道四十八手 たからぶね』

 名古屋市東区白壁のシアターカフェで2022年3月26~28日、31日~4月3日の7日間、女優で映画監督のほたるさんが企画・プロデュースしたオムニバス映画『短篇集 さりゆくもの』と、そのスピンオフ企画の第2弾『女はさりゆかない』が同時上映される。

 スピンオフ企画第2弾の『女はさりゆかない』は、2プログラムがある。

 また、『短篇集 さりゆくもの』の中の1本で、その製作のきっかけとなったほたる監督の2作目「いつか忘れさられる」の関連作品として、ほたるさんの出演作である井川耕一郎監督作品『色道四十八手 たからぶね』も上映する。

 「いつか忘れさられる」は、『色道四十八手 たからぶね』 の原案者で撮影中に急逝した渡辺護監督の出征した兄のエピソードからインスパイアを受けてつくられた作品。

スケジュール

時間+作品 時間+作品 時間+作品
3/26(土) 14:00-15:30 さりゆくもの 15:50-17:05 たからぶね 17:20-18:21 スピンオフA
3/27(日) 14:00-15:30 さりゆくもの 15:50-17:05 たからぶね 17:20-18:50 スピンオフB
3/28(月) 14:00-15:01 スピンオフA 15:40-17:10 スピンオフB 17:30-19:00 さりゆくもの
3/31(木) 14:00-15:30 スピンオフB 15:50-16:51 スピンオフA 17:30-19:00 さりゆくもの
4/1(金) 14:00-15:30 さりゆくもの 15:50-16:51 スピンオフA 17:30-19:00 スピンオフB
4/2(土) 14:00-15:30 さりゆくもの 15:50-17:20 スピンオフB 17:40-18:41 スピンオフA
4/3(日) 14:00-15:01 スピンオフA 15:40-17:10 スピンオフB 17:30-19:00 さりゆくもの

舞台あいさつ(予定)

3月26日 『さりゆくもの』(ほたる監督、小口容子監督)、『たからぶね』(ほたるさん)、スピンオフA(ほたるさん)
3月27日 『さりゆくもの』(ほたる監督・小口容子監督)、『たからぶね』(ほたるさん)、スピンオフB(ほたるさん、小口容子監督)

料金・予約

料金:1プロ1200円+1ドリンク(600円~)
各回定員:17人
予約こちら

『短篇集 さりゆくもの』(2020年/89分)

企画・プロデュース:ほたる
製作:「短篇集 さりゆくもの」製作委員会
配給:ぴんくりんくフイルム
配給協力:(株)ミカタ・エンタテイメント
ⓒ2020「短篇集 さりゆくもの」製作委員会

「いつか忘れさられる」

監督・脚本・出演:ほたる
出演:銀座吟八、祷キララ、山下洋子、サトウリュースケ、戸奈あゆみ、石原果林、沢田夏子

 田舎の一軒家。表札には渡辺家5人の名前。朝の食卓に一家の母と父、高校生の娘、そして祖母。一人足りないのは、音楽活動のために地元を出ているこの家の長男。その日、通学途中の娘は、母親が車で走り去るのを見る。母親が向かった先は、地元から少し離れたターミナル駅のホーム。そこで…。サイレント作品。

「八十八ヶ所巡礼」

監督・撮影・編集:小野さやか
出演:山田芳美

 2011年夏。東日本大震災の後、東京から避難し、愛媛の実家に帰った小野は、小さい頃から見てきた故郷の風景でもある四国八十八ヶ所巡礼を撮影した。その時、出会ったのは、北海道からやってきた山田芳美さん。山田さんは、亡くなった奥さんや自身の人生を反芻しながら歩き遍路をしていた。

「ノブ江の痣」

脚本・監督・編集:山内大輔
出演:ほたる、可児正光、森羅万象、杉浦檸檬、小林麻祐子

 顔の半分に生まれつき醜い痣があるノブ江は、そのせいで内向的な性格となり不遇な人生を送っていた。夫の三沢は日常的に彼女に暴力を振るい、ノブ江はある日、衝動的に家出する。行き場なく街を彷徨っていた彼女を救ったのは、片足に障害を持つ寡黙な青年だった。彼はノブ江を古びた自分のアパートに連れ帰ると食事を与えた。二十歳以上も年下の彼がなぜ自分のような中年女に優しく接してくれるのか、その理由をノブ江は尋ねた。しかし青年は何も言わず、ただ優しく微笑むだけだった。三沢は探し人のビラを街中に貼り、失踪したノブ江の行方を捜していた…。

「泥酔して死ぬる」

脚本・監督・編集: 小口容子
出演:小口容子、佐藤健人、伊牟田耕児、鈴木隆弘、加藤麻矢、佐々木健

 “自主映画界のワインスタイン”を自称する小川は、ある日脳出血で倒れ、2 カ月間の入院を余儀なくされる。ふと気になり、7 年前に急死した7 歳年下の友人の病名を調べたら“脳出血”とあった。このまま酒を飲み続けると死ぬのでは、という強迫観念に襲われ、断酒を試みるが、死んだ友人の共通の友人すら酒を勧めてくる日々。断酒がうまくいかないことで、神の罰が下るのではないかと妄想する小川に、ある日、本当にバチが当たる…。

「もっとも小さい光」

監督:サトウトシキ
脚本:竹浪春花
プロデューサー:ほたる
出演:櫻井拓也、ほたる、影山祐子、古川一博、並木愛枝

 母子家庭で育った光太郎は、彼女の杏子と同棲はしているものの結婚は考えておらず、警備員の仕事で日銭を稼ぐ毎日を送っている。そんな光太郎のもとへ母の沙希が突然やってきた。光太郎は昔から沙希が苦手だ。やってきた理由を話さないまま居座り、いらないと言っているのにオニギリを作って持たせようとする沙希に嫌悪感を募らせ、遂に衝突してしまう。そして、光太郎は沙希が再婚して実家を売り払おうとしていることを知る― 。

スピンオフ企画『女はさりゆかない』Aプログラム (61分)

「サモンの娘」(2016年 /61分)

監督:中村明子
出演:ほた、 板倉光隆、山下恵、柳東史、下元史朗、出光真子(声の出演)

 お岩伝説をモチーフに、映像作家の中村明子監督が、父サモンの仇討ちを誓うイワを描く「東海道四谷怪談」の新解釈。

スピンオフ企画『女はさりゆかない』Bプログラム(89分)

「キスして。」(2012年/66分)

監督:ほたる
出演:ほたる、伊藤猛、内倉憲二、今泉浩一、河名麻衣

 ほたる監督のデビュー作。20歳のときに年上の夫と結婚し、15年が過ぎた女はある日、「好きな人ができた」と夫に告げ、新しい恋人と暮らし始める。

「愛のイバラ」(2013年/23分)

監督:小口容子
出演:縞野枘、佐藤健人、広沢文、安部芙美子、櫻井一紀、岩谷聡徳

『色道四十八手 たからぶね』(2014年/71分)

監督・脚本:井川耕一郎
原案:渡辺護
出演:愛田奈々、岡田智宏、佐々木麻由子、なかみつせいじ、ほたる、野村貴浩

 結婚1年目の若い夫婦。誠実そうな30過ぎの一夫と、まだ 20 代後半のうぶな千春。ある晩、千春が、寝言でつぶやいた「たからぶね」という言葉。それ以来、一夫の頭の中にはその言葉が頭からこびりついたように離れなくなる。そんなある日、一夫は叔父の健次に偶然エロ写真集を見せられ、「たからぶね」が四十八手の体位であるこ とを知る。井川耕一郎監督が渡辺護監督の遺志を受け、作り上げた。 R18。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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