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国際芸術祭「あいち2022」眞田岳彦「あいち NAU プロジェクト」参加者募集

眞田岳彦「あいち NAU プロジェクト」トーク&ワークショップ

 国際芸術祭「あいち」組織委員会が、「あいち2022」参加アーティストの1人、眞田岳彦さんによる「あいちNAUプロジェクト」の参加者を募集している。

 眞田さんは7月の開幕に向け、「あいち NAU プロジェクト」を始動。同プロジェクトでは、「あいちの繊維を巡る」をテーマに、愛知県内の7つの美術館・博物館で、各地の土地や繊維にまつわるトークと、参加者の皆で縄をうワークショップを開催する。

 綯われた縄は、眞田さんが造形作品として1つにまとめ、一宮市役所に展示する。

概要

開催施設・日時

豊橋市民俗資料収蔵室 (豊橋市美術博物館付属施設) 日時:4月16日(土) 14:00〜16:00 定員:30名 テーマ:豊橋の玉糸がつなぐ人

一宮市三岸節子記念美術館 日時:4月23日(土) 13:30〜15:30 定員:30名 テーマ:機業と女性のちから

安城市歴史博物館 ※安城市民ギャラリーで実施 日時:4月30日(土) 13:30〜15:30 定員:20名 テーマ:安城の農業と繊維

愛知県陶磁美術館 日時:5月1日(日) 13:30〜15:30 定員:30名 テーマ:愛知の土と人

豊田市近代の産業とくらし発見館 日時:5月14日(土) 10:00〜12:00 定員:20名 テーマ:豊田の養蚕とくらし

一宮市博物館 日時:5月15日(日) 13:30〜15:30 定員:30名 テーマ:一宮の繊維の変遷

知多市歴史民俗博物館 日時:5月21日(土) 10:00〜12:00 定員:30名 ※小中学生対象 (大人だけでの参加も可) テーマ:知多の木綿と晒

時間・内容・対象

時間:各回120分程度
内容:あいち NAU プロジェクトの紹介 / 各館館長や学芸員、専門家による各地域の繊維についてのレクチャ― / 各地の歴史や文化、人、繊維などについての対談や実演 / みんなで NAU:参加者の皆でウールを「綯う」ワークショップ
参加対象:どなたでも(一部対象が決まっている館もある)
参加費:無料

申込方法

国際芸術祭「あいち」組織委員会事務局 「あいち NAU プロジェクト」係(nau@aichitriennale.jp)までメールで申し込む。メールには下記の内容を記載する。

件名:あいち NAU プロジェクト参加申し込み 本文:①氏名②年齢③参加を希望する施設名④メールアドレス⑤日中連絡のつく電話番号⑥居住地域(市区町村まで)

申込締切:各館のトーク&ワークショップ開催日の 7 日前まで。先着順。定員に達し次第締め切る。

眞田岳彦 Sanada Takehiko

 造形家、繊維研究家。1962年、東京生まれ。幼少から画家であった父に絵画を習った。ISSEY MIYAKEでデザインを学んで渡英。北極圏グリーンランド滞在を経て、彫刻家 Richard Deacon にアートを学び独立。
 20代から、世界各地を巡る異文化体験、国立民族学博物館外来研究員等の経験から新潟県、千葉県、東京都、兵庫県、広島県、熊本県など各地で、日本の伝統繊維再興プロジェクトを開催。
 また、国内外の展覧会参加、企業へのアートディレクション、大震災後の心の支援活動、次世代育成組織主宰、視覚障がい者学習会等の活動を行う。
 現在、眞田造形研究所主宰。女子美術大学・大学院教授。東北芸術工科大学客員教授。武蔵野美術大学、愛知県立芸術大学等の非常勤講師。眞田塾主宰。

アーティストからのメッセージ

 愛知に生きる人々の豊かさとは何か。それは約120万年前頃まで存在したとされる東海湖が培った土地の“ちから” によるものではないかと私は考えました。
 湖畔に蓄積した土が陶磁文化を生み、広大な平野に植生する植物が繊維文化を育みました。人々はこの土地で生きるために左右の手をすり合わせて、土を「陶い」食器をつくり、植物を「綯い」身体の器となる衣類をつくりました。また、桑を植えて養蚕を行い、棉を栽培して糸をつくり、編組織を行って暮らしをたて、その繊維関連技術は羊毛産業を育み、自動車、航空・宇宙産業へと可能性を広げました。
 本企画では、愛知の人々の生命を育み継いできた各地域の繊維文化に焦点を当て、県内 6 都市 7美術館・博物館とともに「今、を生き抜くアートのちから」を探求します。ぜひプロジェクトに参加し、あるいは作品を観賞して、愛知の豊かさを感じてください。  眞田岳彦

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>文化とメディア—書くこと、伝えることについて

文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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