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米国の写真家ロバート・フランクさん死去

  • 2019年9月11日
  • 2020年3月5日
  • 訃報

 2019年9月11日の朝日新聞などによると、フォトドキュメンタリーの草分けとして知られる米国の写真家、ロバート・フランクさんが9日に亡くなった。94歳。米紙ニューヨーク・タイムズが伝えた。
 1924年、スイスに生まれ、1947年、23歳で米ニューヨークに移り住んだ。米国横断の撮影旅行の写真をまとめた「The Americans(アメリカ人)」がその後の写真界に大きな影響を与えた。58年にフランスで出版され、翌59年の米国版では、ビートニクを代表する作家のジャック・ケルアックが序文を書いた。変貌著しい戦後の米国社会で、市井の人々の日常に潜む疎外感や不安、孤独などの実相を捉え、直感的、主観的でありながら繊細な緊張感に満ちた白黒写真で知られる。クラシックな写真技法を避け、スナップショットという新境地を開くなど、20世紀に最も影響を与えた写真家の1人。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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