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ネザーランド‧ダンス‧シアター(NDT 2)来日公演2025 愛知県芸術劇場で2025年11月24日に上演 

NDT 2 が3作品を上演

 オランダ・ハーグを拠点に国際的に活動するダンスカンパニー、NDT(ネザーランド・ダンス・シアター)の来日公演が2025年11月21、22日に横浜・KAAT神奈川芸術劇場、24日に名古屋・愛知県芸術劇場で開催される。

 今回は、若き新進気鋭のダンサーで構成されるNDT 2 が強靭な肉体で最新作を含むエネルギッシュかつ緻密な3作品を上演。日本で初紹介となる2人の振付家を含む。

 NDT芸術監督のエミリー・モルナーと、愛知県芸術劇場芸術監督でDance Base Yokohama アーティスティックディレクターの唐津絵理によるキュレーション。

 愛知公演は愛知県芸術劇場 大ホールで2025年11月24日(月・休)16:00開演。

 1作品目は、スペイン出身の振付家で、ダンスをはじめ舞台芸術のさまざまな分野で活躍するマルコス・モラウ振付の『Folkå』(フォルカ)。

 モラウが手掛けた作品は30カ国以上の主要フェスティバルで上演されてきた。スペインの国家ダンス賞(National Dance Award)を最年少で受賞。

 ドイツのダンス雑誌「Tanz」の2023年最優秀振付家として表彰された実績を持つ。25年春からは常任振付家に就任。NDTのほか、多数のバレエカンパニーから作品を委嘱されるなど、国際的に注目を集めている。

 本作は、ブルガリア音楽合唱団による印象的な歌声と、ダンサーたちの力強く精緻な動きが融合し、底知れないエネルギーを放つ。

 2作品目は、スウェーデン出身の振付家で独自の演出スタイルで世界的に注目を集めるアレクサンダー・エクマンによる『FIT』(フィット)。

 エクマンは24年のパリ・パラリンピックの開会式の演出・振付監督を担い、話題を呼んだ。

 本作は、デイヴ・ブルーベック・カルテットによるジャズの名曲「Take Five」を用いた、エクマンならではのユーモアとリズム感が際立つダンス。

 舞台批評サイト「Theaterkrant」では「一見軽快ながら巧妙かつ多層的」と評されている。
 3作品目は 、英国の振付家ボティス・セヴァによる『Watch Ur Mouth』(ウォッチ・ユア・マウス)。

 ヒップホップやコンテンポラリーダンスなど、領域を超えて活躍するセヴァは、自伝的要素を取り入れ、社会へのメッセージを追求している。

 英国の演劇・オペラ・舞踊で際立った功績を残した作品や人に贈られるローレンス・オリヴィエ賞で最優秀新作ダンス作品賞を受賞(19年)。

 シャネルが文化芸術界の革新を促進するために新設した「シャネルネクストプライズ」(21年)を受賞するなど、若手振付家として頭角を現している。

公演概要

日  時|2025年11月24日(月・休)16:00開演(15:15開場)
会  場|愛知県芸術劇場大ホール
ト ー ク|公演前後にトーク開催予定
入場料金|全席指定 SS席13,500円(パンフレット付き15,000円) S席12,000円 A席9,000円 A席U25 4,500円 B席7,000円 B席U25 3,500円 C席5,000円 C席U25 2,500 円
※未就学児入場不可(託児サービスあり、有料・要予約)。
※U25は公演日に25歳以下対象(要証明書)
※車椅子席、ヒアリングループ席および団体割引(10人以上)は劇場事務局(お問合せ先)にて取り扱い
主催・制作|愛知県芸術劇場
チケット
愛知県芸術劇場オンラインチケットサービス
◉愛知芸術文化センタープレイガイド(地下2 階)
月曜定休/祝休日の場合、翌平日 ☎052-972-0430
◉チケットぴあ[P コード:534-544]

NDT 2 とは

 世界で最も人気の高いコンテンポラリーバレエカンパニーのひとつ、NDT(ネザーランド・ダンス・シアター)は、才能豊かな気鋭の振付家と世界中から集まった選りすぐりのダンサーたちによって共同制作をし、オランダ国内外で上演を続けているダンスカンパニー。
 NDT 2は、1978年、当時の芸術監督イリ・キリアンによって設立。クラシックバレエの訓練を受け、学校を卒業したばかりの16名で構成され、ダンサーは世界トップレベルに成長を遂げている。
 当初、NDT 2は優れた才能あるダンサーがNDT 1に進むための育成プログラムとみなされていたが、世界的振付家・ダンサーらの指導によって、NDT 2も独自のレパートリーを持ち、国内外で幅広くツアーをするカンパニーに発展した。

 ダンサーたちは、新進気鋭の振付家らとのコラボレーションによって、異なるダンス言語、テクニック、創作メソッドを素早く習得する機会を得ている。

 NDT 1、NDT 2の両カンパニーは、コンテンポラリーダンスの未来に寄与するため、ダンスの才能、振付の革新性、実験性、そして、継続的な新作の創作を強みとして、オランダ国内にとどまらず広く国際的に活動を続けている。

作品・振付家

『Folkå』(フォルカ)

 写真、振付、演劇などを学び、独自の視点から作品を生み出すモラウによる作品。過去から現代まで続く生命への祝福の儀式ともいえる作品である。ブルガリア民謡をはじめとする力強い歌声、鐘やドラムのリズム、伝統的な衣裳や化粧などの民族的な要素を強く想起させる一方で、荒々しいうねりを生み出すエネルギーあふれる群舞と、美しい舞台照明が現代性を鮮やかに描き出す。
Marcos Morau(マルコス・モラウ)
 1982年スペイン生まれ。2025年よりNDT のアソシエイトコレオグラファー。自身はダンサーのキャリアを持たない一方で、写真、振付、演劇など幅広い領域を学び、独自の視点から数々の作品を生み出す。ダンスカンパニー「La Veronal」を主宰。演出・振付のほか、舞台美術、照明や衣装制作も手掛け、ヨーロッパを中心に名だたる劇場やフェスティバルから作品を委嘱されるなど国際的に注目を集めている。スペインのダンス分野で最も権威のある賞の一つ、National Dance Award を最年少で受賞。

『FIT』(フィット)

 NDT 2でのダンサーとしての活躍によって、才能と独創的なスタイルが注目を集め、振付家に転身したエクマンによる作品。タイトルが示す「調和」という言葉を起点に、エクマンは社会や環境と私たちとの関係性や在り方について、さまざまな問いを投げかける。「Take Five」をはじめとするジャズの名曲に乗せて、個性豊かな動きとコミカルな演出が展開する。
Alexander Ekman(アレクサンダー・エクマン)
 1984年・スウェーデン生まれ。元NDT 2 のダンサー。 独自のユーモアとリズム感を生かした演出スタイルで、世界各地のバレエ団やフェスティバルで活躍している。NDTが毎年開催する「Switch」で、才能と独創的なスタイルが注目を集め、その後、NDT 2に国際的なヒット作『Cacti』(2010年)ほか、多数の振付を提供している。NDT 1やスペイン国立ダンスカンパニー、ヨーテボリ・バレエなどから作品委嘱を受け、創作を続けている。2024年のパリ・パラリンピック開会式の演出・振付監督。

『Watch Ur Mouth』(ウォッチ ユア マウス)

 ヒップホップ、フィジカルシアター、コンテンポラリー等の領域を拡張し、既存の枠にとらわれない振付家ボティス・セヴァによる作品。本作では、情報と批判に晒される現代におけるプレッシャー、外からの評価や期待との葛藤に対する深く個人的な考察を描く。自身の強さと周囲にある支えの存在を忘れないでほしいというメッセージが込められている。
Botis Seva(ボティス・セヴァ)
 ヒップホップダンスシアターを基盤にしながら、自由な発想で振付をする。作品は自身や周囲の人々の実体験に根ざし、映画、テキスト、アートなどの要素を取り入れて独自のスタイルを築いている。19歳のときに、ロンドンでヒップホップダンスシアターカンパニー「Far From The Norm」を設立し、英国で最大級のダンスハウス/劇場であるSadler’s Wells の支援を受けながらキャリアを発展させた。若くして国際的に最も名誉な賞の一つ、ローレンス・オリヴィエ賞(2019年)や、「シャネルネクストプライズ」( 21年)など多数の賞を受賞。映画制作に関わるなど、多岐にわたる活動を続けている。

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