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国宝展 2024年-2025年開催

2024年-2025年の国宝展

大阪中之島美術館

開創1150年記念 醍醐寺 国宝展 2024年6月15日~8月25日

 京都市伏見区に位置する醍醐寺は、平安時代前期の貞観16年(874)に理源大師聖宝(りげんだいししょうぼう)によって開創されて以来、真言密教の拠点寺院として、歴代の皇族や公家、武家の信仰を集め歴史の表舞台において重要な役割を果たしてきた。醍醐山山上(上醍醐)と山裾(下醍醐)の二つの伽藍からなる醍醐寺は、山の寺としての性格を持ち、国家安泰や祈雨など種々の祈願の場として、また江戸時代初期からは修験道の拠点寺院として発展してきた。本展では、「山の寺 醍醐寺」「密教修法のセンター」「桃山文化の担い手」の三つの章に加えて、醍醐寺の特徴を紹介するコーナー展示「秘法継承」「密教法具一神秘の造形」「修験の寺」「引き継がれる聖宝の教えー顕密兼学の精神」「醒醐寺の近代・現代美術」を設け、醍醐寺に伝わる国宝14件、重要文化財47件を含む約90件の宝物を大阪で初めて大規模に紹介する。秀吉や北政所が愛した桜にまつわる寺宝も華やかに花を添えるなど、その歴史と美術を展観する貴重な機会となる。

愛知県美術館

相国寺承天閣美術館開館40周年記念 相国寺展―金閣・銀閣 鳳凰がみつめた美の歴史 2024年10月11日〜11月27日⇨特設サイト

 京都御所の北にある相国寺は、室町幕府三代将軍足利義満の発願により、創建された。夢窓疎石を開山に迎え、10年を経て実質上の開山である春屋妙葩(しゅんおく・みょうは)の代に大規模な伽藍が完成した。山外塔頭の金閣(鹿苑寺)、銀閣(慈照寺)を含む相国寺派は、多くの名品古画を集め、各時代の重要な作家を育てた。本展では、中国から輸入された古画、名僧たちの頂相や墨蹟のほか、室町時代の画僧、如拙、周文、そして雪舟、さらに江戸時代初期の狩野探幽や江戸時代中期の伊藤若冲などの名品を通じて、相国寺を中心に形成された京の美の世界を紹介する。

2025年-2026年の国宝展

東京藝術大学大学美術館

☆相国寺承天閣美術館開館40周年記念 相国寺展―金閣・銀閣 鳳凰がみつめた美の歴史 2025年3月29日〜5月25日⇨特設サイト

 京都御所の北にある相国寺は、室町幕府三代将軍足利義満の発願により、創建された。夢窓疎石を開山に迎え、10年を経て実質上の開山である春屋妙葩(しゅんおく・みょうは)の代に大規模な伽藍が完成した。山外塔頭の金閣(鹿苑寺)、銀閣(慈照寺)を含む相国寺派は、多くの名品古画を集め、各時代の重要な作家を育てた。本展では、中国から輸入された古画、名僧たちの頂相や墨蹟のほか、室町時代の画僧、如拙、周文、そして雪舟、さらに江戸時代初期の狩野探幽や江戸時代中期の伊藤若冲などの名品を通じて、相国寺を中心に形成された京の美の世界を紹介する。

奈良国立博物館

特別展 奈良国立博物館開館130年記念 超 国宝 ―祈りのかがやき― 2025年4月19日~6月15日

 仏教文化の聖地奈良に根をおろし、仏教・神道美術に特化した博物館として文化財を守り伝えてきた奈良国立博物館(奈良博)は、令和7年(2025)、開館130年の記念すべき年に開館以来はじめての「国宝展」を開催する。わが国における博物館の成立背景には、国の近代化と各地で開かれた博覧会が大きく関係している。明治維新の急激な社会変動の中、仏像をはじめとする多くの文化財が散逸する危機に瀕した。長らく仏教文化の中心地であった奈良での影響は著しく、この様子を憂いた人々を中心に明治8年(1875)から18回にわたり「奈良博覧会」が開催された。東大寺を会場として、数多くの文化財が公開され、当時多くの人々が訪れた。こうした博覧会開催を経て、文化財の保護と展示の重要性が広く認知され、明治28年(1895)年4月29日に奈良博(当時は、帝国奈良博物館)は誕生した。その2年後の明治30年(1897)には、今日の文化財保護法のもとになった「古社寺保存法」が制定され、その中で初めて「国宝」という言葉が登場する。そして、奈良博は多くの国宝とともに、その歴史を歩んできた。このたびの展覧会は、奈良博設立の契機となった奈良博覧会からはじまり、開館後に奈良博に陳列されてきた南都の大寺の名品や、これまでに企画してきた展覧会のハイライトともいうべき名宝を一堂に会し、奈良博130年の歴史をたどるもの。「超 国宝」という展覧会タイトルには、選りすぐりの名品という意味だけに留まらず、先人たちから受け継いだ文化の灯を〈時代を超えて〉つないでいくという、当館の思いが込められている。

大阪市立美術館

大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展 日本国宝展 2025年4月26日~6月15日公式サイト

 昭和45年(1970)以来、大阪の地で二度目となる国際博覧会が開催されるこの年、大阪市立美術館は昭和11年(1936)の開館後初めて、二年以上に及ぶ全面改修を経て、リニューアルオープンを迎える。本展はこの二つの記念すべき事業に合わせて企画され、「国宝」という類い稀なる宝と〈出会い〉、感動を共有することで、国や地域を超え日本文化への理解を深める契機となることを目指す。本展はおよそ130件もの国宝が一堂に集まる。生み出された時代を表す鏡でもある美術工芸品、そしてその頂点とも言うべき国宝を通じて日本の美の歴史を辿る、稀有にして贅沢な機会となることだろう。また、リニューアルオープンと万博の開催が重なるまたとない機会に、初めて大阪で開かれる国宝展であることから、大阪ゆかりの国宝もまとめて紹介する。すべて最初から国宝だったのではなく、何百年あるいは何千年もの時を越えて奇跡的に今に伝わり、国の至宝となったものばかりである。この奇跡を可能にした、守り伝えていこうとする人々の熱い想いとたゆまぬ努力を継ぐべく、文化財を未来へ伝えていくことの意義についても紹介する。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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