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名古屋市美術館が2025年度展覧会スケジュールを発表

  • 2025年5月10日
  • 2025年5月10日
  • 美術

2025年度の展覧会スケジュール

 名古屋市美術館が2025年度の展覧会スケジュールを発表した。

特別展 珠玉の東京富士美術館コレクション 西洋絵画の400年 2025年4月12日~6月8日

 1983年、八王子に開館した東京富士美術館は、絵画、彫刻、写真、陶芸、武具など、約3万点のコレクションを誇る、日本でも有数の美術館。中でも西洋絵画の充実ぶりは群を抜き、ルネサンスから現代まで400年を超える西洋絵画の歴史を一望できる。さらにルネサンスからロココ、新古典主義など、日本の美術館では珍しいオールド・マスターの優品がそろっているのも、このコレクションの大きな特徴である。今回の展覧会では、厳選された約80点の絵画によって、西洋絵画400年の歴史を振り返る。きら星のごとき巨匠たちの傑作の数々に目を奪われるだけでなく、理念や思想を伝える手段としての絵画から、色彩と形態の喜びをうたい上げる絵画へと、時代とともに変貌するその本質を学ぶことができる。

☆特集 匹亞会結成70年 結成前夜 2025年4月12日~6月8日

 匹亞会は、堀尾実、竹田大助、水谷勇夫、加藤直昌、藤田武によって1955年に結成され、1960年まで活動した前衛絵画グループ。途中、志村礼子、加藤充を加え、東京・名古屋で展覧会を行い、戦後の新しい絵画を目指して活動した。匹亞会を結成する前、彼らは美術文化協会という美術団体に入り、作品を発表していた。しかし彼らは1955年に同時にこの協会を退会し、匹亞会結成に至る。ここでは、匹亞会結成前、美術文化協会で活動した名古屋の画家たちの作品と、匹亞会結成までにどんなできごとがあったのか、そして匹亞会の画家たちの作品を紹介する。

☆大カプコン展―世界を魅了するゲームクリエイション 2025年7月5日~9月7日

 家庭用ゲーム機の登場から約半世紀-ドット絵から始まった「ビデオゲーム」は、いまや映画と肩を並べるような美しい映像によって数多くの新しい世界を生み出している。私たちの生活に広く浸透し大衆文化の一部となったゲームは、テクノロジーと表現の領域を横断し、クリエイターの創造力と個性が発揮される総合芸術へと進化したと言えるのではないか。1983年の創業から世界的ゲームソフトメーカーに成長した現在まで、その本社を大阪に置くカプコンは、数多くのタイトルを開発し、世界の人々を魅了してきた。本展では開発者たちの「手」による企画書や原画、ポスターやパッケージなどのグラフィックワーク、体験型コンテンツ、最新技術など、ゲーム誕生の壮大なプロセスとそこに関わるクリエイターたちの想像力と実現力を惜しみなく展覧会という場に投入し、日本が誇るゲーム文化をあらためて捉えなおす機会を創出する。

☆特集 河原温 一日を 一日で えがく 2025年7月5日~9月7日

 午前0時から24時間のあいだにその日の日付を描く。河原温の「Today」シリーズは、コンセプチュアル・アートとして世界的に評価の高い作品である。定められたルールにのっとってクールに描き続けられる日付を眺めたとき、見る人に起こる感情はどのようなものだろうか? 今回は、名古屋市美術館が所蔵する「Today」シリーズの作品をほぼすべて展示する。

☆藤田嗣治 絵画と写真 2025年9月27日~12月7日

 藤田嗣治(1886-1968)は、乳白色の下地に描いた絵画で世界的に知られた、エコール・ド・パリを代表する画家。そんなフジタの芸術を「写真」をキーワードに再考する展覧会である。本展では、画家と写真の関係を、「絵画と写真につくられた画家」「写真がつくる絵画」「画家がつくる写真」の3つの視点から紐解く。描くこと、そして撮ること。2つの行為を行き来した「眼の軌跡」を追いかけ、これまでにない角度から藤田嗣治の魅力を紹介する。

☆特集 近代名古屋の日本画界 2025年9月27日~12月7日

 戦前の中京画壇の様子を日本画に着目して2章立てで紹介。第1章「名古屋開府三百年と中京画壇の成立」では、明治43(1910)年の「名古屋開府三百年新古美術展覧会」に出品した日本画家の作品を中心に紹介。第2章「東海美術協会と次世代の日本画家たち」では、新古美術展覧会を機に結成された日本初の民間総合美術団体・東海美術協会の活動と、大正・昭和戦前期に名古屋を中心に活動した次世代の日本画家たちを作品、資料の両面から取り上げる。

☆コレクション×現代美術 名古屋市美術館をめぐる4つの対話 2026年1月9日~3月8日

 アートの最前線に立つ作家たちは、名古屋市美術館をどのように見るのか? 本展では、愛知にゆかりのある斉と公平太、田村友一郎、蓮沼昌宏、三瓶玲奈の4人が、美術館の作品と対話しながら展示空間をつくる。コレクションやその背景にある歴史といった要素に四人四様の方法でアプローチして見えてくる、作品や美術館の姿を探る。作品や美術館の新たな側面を見つけ、そして、美術館のこれからについても考える機会となるはずである。

☆なごやのうつりかわり 2026年1月14日~3月8日

 リニューアル休館中の市博物館と連携し、小学校3年生社会科の単元に対応した事業を実施。「電化前の暮らし」「電化後の暮らし」を通じて、暮らしのうつりかわりを体験できる。

過去年の年間スケジュール

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