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愛知県芸術劇場エグゼクティブプロデューサーの唐津絵理さんが芸術選奨文部科学大臣賞を受賞

『never thought it would』(C)matron2022 提供:Dance Base Yokohama

 文化庁が2023年3月1日、令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣賞と新人賞を発表した。この中で、愛知県芸術劇場のエグゼクティブプロデューサー、唐津絵理さんが文部科学大臣賞を受賞した。

 芸術選奨は、1950年(昭和25年)から、文化庁が毎年度実施。芸術各分野で優れた業績を挙げた人などに芸術選奨文部科学大臣賞と同新人賞を贈っている。

 演劇、映画、音楽、舞踊、文学、美術、放送、大衆芸能、芸術振興、評論等、メディア芸術の11部門があり、唐津さんは芸術振興部門となる。

 受賞者には、賞状と、大臣賞30万円、新人賞20万円の賞金が贈られる。3月9日に東京都内のホテルで贈呈式がある。

エグゼクティブプロデューサー唐津絵理 (C)Takayuki Abe

 唐津さんの受賞理由として、「愛知県芸術劇場×Dance Base Yokohama パフォーミングアーツ・セレクション2022」の成果が挙げられている。

 唐津さんは、2020年、新しいダンスハウス「Dance Base Yokohama」の立ち上げに参画。連携の成果として、2022年に、「愛知県芸術劇場×Dance Base Yokohama パフォーミングアーツ・セレクション2022」の全国ツアーを実施することで、ダンスの多様性を示した。

 また、アーティストの自立的な活動を支援し、その可能性を引き 出すため、制作環境を整える活動も始めた。

 創客の視点から、舞台芸術の批評眼を持った新たな観客を生み出すことにも力を入れてきた。これらの活動は芸術振興の意味や方法を改めて問い直す契機ともなった。

 ダンスにとどまらない芸術の創造と振興・支援施策のあり方の両面に影響を与える重要な取り 組みを牽引してきた存在である。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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