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横川寛人監督『怪猫狂騒曲』シアターカフェ(名古屋)で10月8-10日上映

『怪猫狂騒曲』 名古屋で初公開

 横川寛人監督の新作映画『怪猫狂騒曲』が2022年10月8~10日、名古屋市東区白壁のシアターカフェで上映される。音楽は、名古屋市出身の作曲家、渡辺宙明さん。名古屋初公開となる。

 6月23日に96歳で逝去された渡辺さんの追悼上映でもある。

 2021年に上映した『ネズラ1964』を含む長編3作品のメイキングを集めた『メイキングまとめました』も併映。特撮ファンにはたまらない上映になっている。

上映スケジュール

日時:10/8(土)~10(月祝) 13:00/15:30  ※初日に横川監督の舞台挨拶を予定
料金:1200円+ドリンク代(600円~)
定員:19名
予約はこちら

『怪猫狂騒曲』(2022年/50分) 

監督・脚本:横川寛人 音楽:渡辺宙明
出演:菊沢将憲、斉藤麻衣、滝裕可里、佐藤昇、伴大介、つるの剛士

 明治末期、映画が日本に伝わり、多くの怪奇特撮映画が作られた。中でもひときわ存在感があったのは「怪猫かいびょう映画」だ。

 「怪猫」とは化け猫の妖怪のことで、佐賀県に伝わる「鍋島の化け猫騒動」の伝説が有名である。

 映画『怪猫狂騒曲』では、物語パートと、演奏パートが交互に入れ替わる。 物語パートは、「鍋島の化け猫騒動」の模様を描き、特撮や特殊メイクなどで表現。 音楽は、多くの特撮ヒーローやアニメ作品の楽曲を手がけた名古屋市出身の作曲家、渡辺宙明さんが担当した。

 渡辺さんは、「怪猫映画」の音楽を多く手掛け、『亡霊怪猫屋敷(1958年)』や『怪猫お玉が池(1960年)』『秘録怪猫伝(1969年)』など、新東宝や大映が制作した「怪猫映画」の物語の魅力を高める役割を担った。

 新作『怪猫狂騒曲』の曲は、書き下ろしのほか、過去の作品のセルフアレンジなど、宙明サウンドの原点回帰にもなっている。

『メイキングまとめました』(2022年/50分)

監督:横川寛人 製作:横川寛人、米山冬馬 ナレーション:菊沢将憲

横川寛人監督プロフィール

 1988年9月19日生まれ、静岡県沼津市出身。東京藝術大学美術学部彫刻科卒業。同大学院修了。

 2017年、戦前特撮映画のリメイク『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』を企画・監督し、2018年末に完成。2020年12月、大映映画『大群獣ネズラ』の舞台裏を描く『ネズラ1964』が公開。株式会社3Y代表。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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