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多治見市陶磁器意匠研究所(岐阜県) 卒業制作展2023 ギャラリーヴォイスで2月17日-3月5日

多治見市文化工房ギャラリーヴォイス(岐阜県) 2023年2月17日〜 3月5日

ISHOKEN Graduate  Exhibition 2023

 岐阜県の多治見市陶磁器意匠研究所の第64期デザインコース1人、技術コース 4人、第20期セラミックスラボ11人による卒業制作展である。前年度の卒業制作展はこちらを参照。

 いずれも若い作家だが、土の造形に対する真摯な姿勢、思いが現れている。海外から意匠研での制作を求めて来日した作家も多く、国際色豊かなのも大きな特徴である。

第64期デザインコース

菅野遥香

 1990年、長野県生まれ。さまざまな形、用途の器をデザインしている。

菅野遥香

第64期技術コース

梅澤真那

 1997年、東京都生まれ。2017年、日本美容専門学校卒業。卵が増殖しながらうねるような形態を生み出している。

梅澤真那

岡本夏実

 1998年、茨城県生まれ。2021年、愛知県立芸術大学陶磁専攻卒業。ふわっとした形、脱力系の表情が独特である。あえて、緊張感のない、あいまいな形、ライン、表面、色でまとめた微妙な存在感である。

岡本夏実

鏡原愛莉

 1997年、香川県生まれ。2020年、京都府立陶工高等技術専門学校卒業。手びねりによって、小さい底部から立ち上げた、あやうく、それでいて均衡の取れた壺を造形している。美しい輪郭、膨らみと、はかなく朽ちるような土の肌合いが特徴である。

鏡原愛莉

服部日那

 2002年、愛知県生まれ。2020年、愛知県立瀬戸西高校卒業。微妙なズレを伴った形と模様がユーモラスである。

服部日那

第20期セラミックラボ

伊藤萌

 1993年、山形県生まれ。愛知教育大学造形文化コース卒業。同大学院教育学研究科修了。小さな帯状の土が波打ちながら覆う有機的な形である。

伊藤萌

宇佐美賢祐

 1995年、埼玉県生まれ。2020年、京都大学総合人間学部卒業。2022年、多治見市陶磁器意匠研究所第63期技術コース修了。基本的な技法を基に新たな形を追究している。筒状の磁土の口を閉じ、逆さまにして、しごくように伸ばした形である。シャープな形態と練り込みによる模様が美しい。

宇佐見賢祐

胡桃志歩

 1993年、愛知県生まれ。2016年、愛知教育大学造形文化コース卒業。2018年、同大学院教育学研究科修了。ごわごわした襞状構造がねじれながら積み上がったような形である。

胡桃志歩

ノナカリンタロウ

 1998年、大阪府生まれ。滑らかさとざらつき、幾何学形態とアンフォルム、規則性と不規則性、構築と崩壊など、相反する要素がみえる作品である。

ノナカリンタロウ

深見達希

 1999年、滋賀県生まれ。2022年、京都市立芸術大学陶磁器専攻卒業。キャラクターのような造形。パーツが積み上がる過程そのものを展示している。

深見達希

宮地晋吾

 1993年、岐阜県生まれ。2015年、豊田工業高等専門学校卒業。2022年、多治見市陶磁器意匠研究所第63期デザインコース修了。地割れのような、土の層が裂けた表面によって、内なる動き、エネルギーを表している。

宮地晋吾

チン イェンユウ

 1990年、台湾・台北生まれ。2014年、輔仁大学芸術学部応用美術学科卒業。簡素だが、味わいと愛嬌のある形、色合いである。

チン イェンユウ

マティッチ ヨバン

 1996年、セルビア生まれ。2018年、ベオグラード芸術大学応用美術学部陶磁専攻卒業。2020年、同大学院修士課程修了。異素材や文字も絡めながら、さまざまな表情、動きを表出させたポップな作品である。

マティッチ ヨバン

ナカヒラ アンディ

 1998年、米ロサンゼルス生まれ。2021年、カールトン大学卒業。海の生き物であるカサネカンザシを参照しながら、手びねりで制作した。くねくねとした形にとげのような突起が付いた、きもかわいい作品である。

ナカヒラ アンディ

オグリゾヴィッチ ウロス

 1995年、セルビア生まれ。 2019年、ベオグラード芸術大学応用美術学部陶磁専攻卒業。2021年、同大学院修士課程修了 。円柱、円錐を基本としたプライマリーな形、装飾的な白と青、金の色彩が印象深い。

オグリゾヴィッチ ウロス

スウ エイハク

 1996年、中国・北京市生まれ。2018年、清華大学美術学院セラミックアート&デザイン学科卒業。2022年、多摩美術大学大学院美術研究科工芸専攻陶領域博士前期課程修了。黒く、表面の荒れた質感のオブジェを空間に配置したインスタレーション的な展示である。

スウ エイハク
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>文化とメディア—書くこと、伝えることについて

文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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