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美術史家の原田平作さんが死去 90歳

 報道によると、美術史家で、大阪大名誉教授、 元愛媛県美術館館長、同名誉館長だった原田平作さんが2023年9月26日、腎盂がんで死去した。90歳。

 1933年生まれ。京都大学文学部哲学科美学美術史専攻卒業。1962-1987年、京都市美術館学芸員、学芸課長などを務め、その後、1987-1997年に大阪大学教授。1997年、愛媛県立美術館館長(1998年10月愛媛県美術館に名称変更、2005年名誉館長、2011年3月退職)。

 また、1999年に醍醐書房を設立し、『美術フォーラム21』などを発刊した。

 単著、共著、共編著は以下のとおり。
『京都画壇-江戸末・明治の画人たち―』アート社出版、1977年
『コロー/クールベ』小学館・世界美術全集15、1978年
『和英対照日本美術用語辞典』東京美術、1990年
『日本の近代美術―欧米と比較して―』晃洋書房、1997年
『京都の洋画・資料研究』京都市美術館、1980年
『竹内栖鳳』光村推古書院、1981年
『明治幕末京洛の画人たち』京都新聞社、1985年
『浅井忠画集』京都新聞社、1986年
『上村松園画集』京都新聞社、1989年
『性のポリフォニー その実像と歴史をたずねて』世界思想社、1990年
『芸術学フォーラム』全8巻、勁草書房、 1991~2006年
『地球のロゴス』世界思想社、1993年
『国画創作協会の全貌』光村推古書院、1996年
『円山応挙画集』京都新聞社、1999年

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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