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豊田市民芸館(愛知)で開館40周年記念特別展「沖縄の美」2023年10月7日-12月3日に開催

黄色地松皮菱繋ぎに檜扇団扇菊椿文様紅型胴衣 木綿、型染 19世紀 丈95.0cm

日本民藝館で開催された特別展を再構成

 愛知・豊田市民芸館で2023年10月7日〜12月3日、開館40周年記念特別展「沖縄の美」が開催される。2022年度に本土復帰50年を記念し、日本民藝館(東京)で開催された特別展を再構成した展覧会。

 型紙を使って文様を染める華やかな紅型の衣裳や、手描きで糊引きするうちくい(風呂敷)、芭蕉や苧麻、絹、木綿などの地域ごとに特色ある縞や絣の織物、技法も形態も多様な陶器や漆器などを展示する。

紺地鶴亀松竹梅文様紅型風呂敷 苧麻、筒描 19世紀 110.0×114.0cm

 柳宗悦らの訪問時に撮影された戦前の沖縄を紹介する写真も並べ、改めて、沖縄が「美の宝庫」であることを紹介する。

 日本本土や中国、朝鮮、東南アジアの国々の影響を受けながら琉球王国として独自の文化を形成してきた沖縄。

白掛緑黒流抱瓶 壺屋 19世紀 11.8×20cm

 その地を日本民藝館創設者の柳宗悦(1889-1961年)が初めて訪問したのは1938年。「私たちのように伝統的な工藝品を求めて各地を歩いている者には、琉球の存在は誠に奇跡のようなものであった」と絶賛し、以来、民藝運動の仲間とともに計4回にわたり訪れた。

 土地の風物や言語、暮らし、自然の豊かさに感嘆し、工藝調査や蒐集を精力的に行い、展覧会や雑誌『工藝』などを通して、その成果と魅力を広く紹介してきた。

水色地遠山に落雁文様紅型衣裳 琉球王国時代 19世紀 丈140.0cm

展覧会概要

会  期:2023年10月7日(土)~12月3日(日)
会  場:豊田市民芸館 第 1・2 民芸館 愛知県豊田市平戸橋町波岩86-100
開館時間:午前9時~午後5時
休  館:月曜日、ただし祝日(10月9日)は開館
観 覧 料:一般500円、高大生300円、中学生以下と市内在住の70歳以上、豊田市内在住・在学の高校生(ただし、在学していなくても18歳以下)、障がい者は無料(要証明)
主  催:豊田市民芸館
共  催:中日新聞社
協  力:日本民藝館

生成地経緯絣衣裳(部分)芭蕉 19世紀

関連イベント

記念講演会「柳宗悦と沖縄」

日 時:11月3日(金・祝)午後2時-3時半
講 師:杉山享司氏(日本民藝館常務理事)
会 場:第3民芸館
聴 講:無料(ただし会期中の観覧券提示必要)
定 員:先着50名(事前申込不要)

朱漆沈金宝袋形酒器 18-19世紀 24.1×20.6cm

琉球獅子舞・エイサー演舞

日 時:11月25日(土)午後2時開演
出 演:琉球國祭り太鼓東海地区(琉球獅子舞、エイサー)
会 場:第3民芸館前芝生広場(雨天の場合は平戸橋いこいの広場2階会議室)
観 覧:無料

特製和菓子

茶室勘桜亭の呈茶で沖縄をイメージしたお菓子を提供
日 程:10月21日(土)、12月2日(土)
時 間:午前10時-午後4時
料 金:一服450円
各日40個限定(なくなり次第通常の和菓子での提供)
協 力:東屋支店

紺地杢糸格子に絣袷衣裳(部分)絹、木綿 19世紀

同時開催

「ちゅらさん沖縄」展(館蔵コレクションより)
会 場:民芸館ギャラリー(第3民芸館)
会 期:9月2日(土)~11月26日(日)
観覧料:無料

白掛色絵梅竹文碗 壼屋 19世紀 7.3×13.5cm
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>文化とメディア—書くこと、伝えることについて

文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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