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表現の不自由展中止受け、新スペース開設 円頓寺に2カ所

 2019年8月23日の朝日新聞や、美術手帖(web)などによると、「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由展・その後」が中止になった問題で、トリエンナーレで作品を四間道・円頓寺会場に出展しているアーティスト、毒山凡太朗さんが同会場エリア内の名古屋市西区那古野2の8、円頓寺本町商店街に、アーティスト・ランによる新スペースを開設した。「表現の不自由展・その後」の中止後、他のアーティストの作品にも展示の中止や変更の動きが広がる中、展示を中止したアーティストたちと精神的連帯を表明するとともに対立を超えて展示・対話できる場所を設けるのが狙い。
 また、これとは別に、トリエンナーレの参加作家である加藤翼が毒山とともに、別のアーティスト・ラン・スペース「サナトリウム」を円頓寺本町商店街内の名古屋市西区那古野2の10の10に設置した。議論の場として、アーティスト主導で、連帯を訴えるプラットホームだという。
 毒山さんが運営する新しいアーティスト・ラン・スペース「多賀宮 TAGA-GU」は、神社「多賀宮」の社務所内。入場料はおさい銭で、1階に太平洋戦争の沖縄戦を題材にした映像作品を展示。2階にイベント会場を設ける。作品を通じて対話を生むスペースにし、商店街の人たちとともに考える。
 また、サナトリウムでは、今後、加藤、毒山の作品に加え、協議の上、トリエンナーレ参加作家のキュンチョメ、村山悟郎、藤井光、高山明などの作品が設置されるという。ボリス・グロイスによる「キュレーション=治療」の概念に基づき、一連の騒動によって分断に巻き込まれている傷を癒やし、冷静に連帯を模索するとしている。
詳しくは、美術手帖web

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伝えること、文化芸術とメディアについて

1980年代から、名古屋、東京、関西で文化芸術を見てきた。新聞文化面、専門雑誌、「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、自ら新聞文化欄を編集、美術、映画、演劇などの記事を書いてきた。2000年代に入ると芸術批評誌を立ち上げ、2019年にはWEBメディアを始めた。文化芸術とメディアの関係、その歴史的展開、メディアリテラシー、課題と可能性、レビューや伝わる文章の書き方、WEBメディアの意義、構築方法について、若い世代に伝えたいと考えています。

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