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⇒2026-2027年 首都圏の主な展覧会 東京、神奈川(横浜)、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木、山梨の美術館・博物館(随時更新)
⇒2026-2027年 主な関西の展覧会 滋賀、京都、大阪、兵庫(神戸)、奈良、和歌山の美術館・博物館(随時更新)
- 1 《愛知県美術館》
- 2 《名古屋市美術館》
- 3 《金山南ビル美術館棟(旧名古屋ボストン美術館)》
- 4 《名古屋市博物館》
- 5 《徳川美術館》
- 6 《ヤマザキマザック美術館》
- 7 《愛知県陶磁美術館》
- 8 《豊田市美術館》
- 9 《豊田市博物館》
- 10 《豊田市民芸館》
- 11 《岡崎市美術博物館》
- 12 《碧南市藤井達吉現代美術館》
- 13 《豊橋市美術博物館》
- 14 《一宮市三岸節子記念美術館》
- 15 《岐阜県美術館》
- 15.1 ☆生誕120周年 坪内節太郎 / 没後130周年 牧野伊三郎 ルドンと音楽 見慣れない風景 2025年11月5日~2026年3月29日
- 15.2 ☆アーティスト・イン・ミュージアム AiM Vol.18 向井大祐 2025年10月30日~12月14日
- 15.3 ☆大正・昭和 モードの源泉ー国立美術館 コレクション・ダイアローグー 2025年11月15日~2026年2月15日
- 15.4 ☆グラフィックデザインの曙ー加藤孝司とシルクスクリーン 2025年11月26日~2026年3月15日
- 15.5 ☆ぎふの日本画 2025年12月2日~
- 15.6 ☆モンスーンに吹かれたようにー大移動と交流のアフリカ-アジアの現代美術ー(仮) 2026年3月13日〜6月14日
- 16 《岐阜県現代陶芸美術館》
- 17 《中山道広重美術館》
- 18 《三重県立美術館》
- 19 《三重県総合博物館》
- 20 《亀山トリエンナーレ》
- 21 《静岡県立美術館》
- 22 《静岡市美術館》
- 23 《MOA美術館》
- 24 《長野県立美術館》
- 25 《松本市美術館》
- 26 《松本市立博物館》
- 27 《北アルプス国際芸術祭》
- 28 《セゾン現代美術館》
- 29 《金沢21世紀美術館》
- 29.1 ☆コレクション展2 文字の可能性(仮) 2025年9月27日~2026年1月18日
- 29.2 ☆SIDE CORE Living road, Living space /生きている道、生きるための場所 2025年10月18日~2026年3月15日
- 29.3 ☆江康泉 電気心音 2025年10月18日~2026年3月22日
- 29.4 ☆アペルト20 津野青嵐 共にあれない体 2025年10月18日~2026年3月22日
- 29.5 ☆令和6年能登半島地震・令和6年奥能登豪雨復興支援事業 ひと、能登、アート。 2025年12月13日~2026年3月1日
- 29.6 ☆コレクション展3 2026年1月31日~5月10日
- 30 《石川県立美術館》
- 31 《石川県七尾美術館》
- 32 《国立工芸館》
- 32.1 ☆移転開館5周年記念 令和6年能登半島地震復興祈念 工芸と天気展ー石川県ゆかりの作家を中心に 2025年12月9日~2026年3月1日
- 32.2 ☆令和6年能登半島地震・令和6年奥能登豪雨復興支援事業 ひと、能登、アート。 文化財(アート)がつなぐ。Art for the Noto Peninsula 2025年12月9日〜2026年3月1日
- 32.3 ☆ルネ・ラリック -ガレ、ドームから続く華麗なるフランスの装飾美術- 2026年3月20日〜6月14日
- 32.4 ☆こどもとおとなの自由研究 もようわくわく² 2026年7月3日〜9月23日
- 32.5 ☆所蔵作品展 デザイン・クロニクル展 なにが生まれて、なにが変わった?(仮称) 2026年10月9日〜2027年1月11日
- 32.6 ☆金継ぎ ーKINTSUGIー 展 2027年2月26日〜6月6日
- 33 《富山県美術館》
- 34《富山県水墨美術館》
- 35 《福井県立美術館》
- 36 《滋賀県立美術館》
- 37 《佐川美術館》
- 38 《MIHO MUSEUM》
- 39 《滋賀県立陶芸の森》
- 40 《京都国立近代美術館》
- 41 《京都国立博物館》
- 42 《京都市京セラ美術館》
- 42.1 ☆特別展 民藝誕生100年—京都が紡いだ日常の美 2025年9月13日~12月7日
- 42.2 ☆Hello Kitty展―わたしが変わるとキティも変わる― 2025年9月25日~12月7日
- 42.3 ☆コレクションルーム 秋期 2025年10⽉24⽇~12⽉14⽇ 特集「こどもへのまなざし」
- 42.4 ☆ザ・トライアングル 佐俣和⽊ 2025年12月3日~2026年2月15日
- 42.5 ☆コレクションルーム 冬期 2025年12⽉19⽇~2026年3⽉15⽇ 特集「お雛さまと⼈形の世界〜絵画と共に四季をめぐる」
- 42.6 ☆第12回⽇展京都展 2025年12月20日~2026年1月17日
- 42.7 ☆特別展 日本画アヴァンギャルド KYOTO 1948-1970 2026年2月7日~5月6日
- 42.8 ☆ザ・トライアングル 三橋卓 2026年3月10日~5月17日
- 42.9 ☆⻄洋絵画400年の旅―珠⽟の東京富⼠美術館コレクション 2026年3月20日~5月24日
- 42.10 ☆大どろぼうの家 2026年4月11日〜6月14日
- 42.11 ☆テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート 2026年6月3日〜9月6日
- 42.12 ☆特別展 生誕140年記念 山鹿清華(仮称) 2026年9月19日〜12月20日
- 43 《京都府京都文化博物館》
- 44 《美術館「えき」KYOTO》
《愛知県美術館》

☆ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢2026年1月3日~3月23日⇨公式サイト
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)の作品は、今日までどのように伝えられてきたのか。本展は、ファン・ゴッホ家が受け継いできたファミリー・コレクションに焦点を当てる。フィンセントの画業を支え、その大部分の作品を保管していた弟テオ。テオの死後、その妻ヨーは膨大なコレクションを管理し、義兄の作品を世に出すことに人生を捧げる。テオとヨーの息子フィンセント・ウィレムは、コレクションを散逸させないためにフィンセント・ファン・ゴッホ財団を設立し、美術館の開館に尽力する。人びとの心を癒す絵画に憧れ、100年後の人びとにも自らの絵が見られることを期待した画家の夢も、数々の作品とともにこうして今日まで引き継がれてきた。 本展をとおして、家族の受け継いできた画家の作品と夢を、さらに後世へと伝えてゆく。
《名古屋市美術館》

☆藤田嗣治 絵画と写真 2025年9月27日~12月7日
藤田嗣治(1886-1968)は、乳白色の下地に描いた絵画で世界的に知られた、エコール・ド・パリを代表する画家。そんなフジタの芸術を「写真」をキーワードに再考する展覧会である。本展では、画家と写真の関係を、「絵画と写真につくられた画家」「写真がつくる絵画」「画家がつくる写真」の3つの視点から紐解く。描くこと、そして撮ること。2つの行為を行き来した「眼の軌跡」を追いかけ、これまでにない角度から藤田嗣治の魅力を紹介する。
☆コレクション×現代美術 名古屋市美術館をめぐる4つの対話 2026年1月9日~3月8日
アートの最前線に立つ作家たちは、名古屋市美術館をどのように見るのか? 本展では、愛知にゆかりのある斉と公平太、田村友一郎、蓮沼昌宏、三瓶玲奈の4人が、美術館の作品と対話しながら展示空間をつくる。コレクションやその背景にある歴史といった要素に四人四様の方法でアプローチして見えてくる、作品や美術館の姿を探る。作品や美術館の新たな側面を見つけ、そして、美術館のこれからについても考える機会となるはずである。
《金山南ビル美術館棟(旧名古屋ボストン美術館)》

《名古屋市博物館》

《徳川美術館》

☆特別展 国宝 源氏物語絵巻 2025年11月15日~12月7日
国宝「源氏物語絵巻」は、日本を代表する最も有名な絵巻の一つ。『源氏物語』の絵画作例として現存最古を誇り、静謐な画趣の中に物語の世界観や登場人物の心理を見事に表現している。美麗な装飾料紙に流麗な筆跡でしたためた詞書など、原作に近い時代のみやびやかな雰囲気を伝え、今も見る者を魅了する。開館90周年という記念すべき年にあたり、10年ぶりに名古屋の地で一堂に公開。
☆企画展 尾張家臣団 2025年11月15日〜12月14日
御三家の一つである尾張徳川家には、約2万5,000人にもおよぶ家臣がいたとされる。このなかには、徳川将軍家の命を受けて代々仕えてきた者や、熟達した技能を兼ね備えた者などさまざまな性格を持つ家臣が存在していた。本展示では、こうした尾張徳川家をささえた家臣たちについて、付家老や年寄をはじめとする重臣クラスの人びとはもちろん、これまであまり注目されてこなかった中・下級家臣たちにもスポットを当てて、彼らにまつわる歴史資料をもとにその実像に迫ってみる。
☆企画展 日本の神々降臨 2026年1月4日〜2月1日
日本各地には、その土地や土地に住まう人々を守る神々が鎮座している。人々は共同体を作り、神に祈りを捧げて神のもたらす恵みを受け、その恵みに感謝した。また同じ神を先祖とする部族が現れ、特定の願い事をその分野を得手とする神に捧げる人たちも現れた。神の鎮座地や祀る人々、そしてさまざまな祭りに注目し、日本人と神との関係をひもとく。
☆特別展 尾張徳川家の雛まつり 2026年2月7日〜4月5日
春の訪れを告げる雛祭りの時期に合わせて、江戸時代から近代に至る尾張徳川家伝来の雛飾りを展示する。江戸時代の姫君が所持していた有職雛や、婚礼調度のミニチュアである精緻な雛道具は、大名家の格式を示す気品あふれる作品である。明治時代から昭和時代にかけての尾張徳川家3世代の夫人たちの雛人形が飾られた豪華な雛段飾りをはじめ、春を迎える慶びと華やぎに満ちた品々を紹介する。
☆企画展 金沢文庫・蓬左文庫交流展 金沢文庫本-流離う本の物語- 2026年2月7日〜4月5日
金沢文庫は北条実時が創設した最古の武家文庫で、古典籍の宝庫として知られている。鎌倉幕府が滅亡したのち、散逸した蔵書を徳川家康は積極的に蒐集した。その一部は息子義直に「駿河御譲本」として受け継がれ、蓬左文庫へ納められている。このような歴史的背景のもと、日本が世界に誇る古典籍“金沢文庫本”を有する両館が連携し、蔵書を守り伝えてきたあゆみを紹介する。
《ヤマザキマザック美術館》
☆オディロン・ルドン 夢の交叉 ―画家として、批評家として― 2025年10月24日〜2026年2月23日
19世紀フランス絵画の巨匠、オディロン・ルドン(1840-1916)。世紀末の象徴主義を代表する画家として知られ、幻想的な作風が同時代から現代にいたるまで多くの人々を魅了している。展覧会の前半ではオディロン・ルドンの数々の名作を精選して展観。初期の風景画および画業前半に多くの人々を魅了した幻想的な石版画集と、画業後半に油彩やパステルの華やかな色彩と奔放な筆触で表された花の作品や神話画、風景画を対比的に紹介する。後半では、アングル、ドラクロワ、クールベ、ピサロ、ファンタン=ラトゥール、ドガ、ロダン、ボナール、ブレスダンら、ルドンが著書『私自身に(A soi-même)』の中で論評した芸術家たちの作品を、ヤマザキマザック美術館所蔵作品を中心にルドンの言葉を引用しながら紹介。ルドンの美学や制作姿勢を、ルドンが他の作家たちを見つめる目から読み解く。
《愛知県陶磁美術館》

☆This is SUEKI ―古代のカタチ、無限大! 2025年12月13日~2026年3月8日
古墳時代生まれのやきもの「須恵器」。幅広い造形が次々と生み出された須恵器からは、底しれぬ古代の社会や人々の思考がうかがえる。平安時代までの約500年間に全国各地で生まれた須恵器の名品を結集し、やきもののイメージを突き破る世界観を紹介する。
☆茶の饗宴―和洋茶器くらべ 2026年3月20日〜5月17日
愛陶コレクションを中心に、茶の湯・煎茶・西洋のそれぞれの茶器を一堂に展示。タイトルにも取り入れた「饗宴」は恋愛をテーマに熱烈な演説を繰り広げるプラトンの対話篇でもある。本展は、それぞれの茶器の美意識を語らうように、その特徴や魅力を紹介する。
《豊田市美術館》

☆髙島野十郎展 2026年1月6日〜3月15日
日本美術史で特異な位置にあり、この 30 年ほどで全国的に知られるようになった洋画家・髙島野十郎(1890-1975 年)。「蝋燭」「月」などの特異な主題を独特の写実的な筆致で描いた作品は、観る者の心を静かに震わせ魅了する力を宿している。旧制八高出身で、東海地区で初開催の個展となる本展は、過去最大規模の回顧展。自らの理想と信念にひたすら忠実であり続け、「孤高の画家」と呼ばれた髙島野十郎の芸術観を紐解く。
☆開館 30 周年コレクション展 第1期:2025年6月21日〜9月15日、第2期:2025年10月4日〜12月21日、第3期:2026年1月6日〜3月15日
1995年に開館した豊田市美術館は、2025年に30周年を迎える。長きにわたる活動を振り返りつつ、決して一つに収斂することのない美術の多様なありようを見つめなおすきっかけとなり、また未来への眼差しを提示できるよう、いくつかのテーマを設定し、コレクション展を3期連続して開催する。また、コレクションに関連した様々な教育事業やこどもを対象としたイベント等を開く。
《豊田市博物館》
☆「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」 2025年10月18日~2026年1月18日
近年、新たな発見や技術により目覚ましい成果が上がっている宇宙開発。アルテミス計画をはじめとした月面開発、小惑星探査、果ては火星での生活や宇宙旅行まで、最新技術や知見をテレビ番組と連動し、分かりやすく紹介する。トヨタ自動車が開発に関わる月面探査車ルナクルーザーなど、天文ファン以外も楽しめる展覧会である。
☆豊田市合併20周年記念「(仮)伊能忠敬の時代ー新しい地図・その時代のとよたー」 2026年 1月31日~3月29日
測量調査で日本中を踏破し、「大日本沿海輿地全図」(伊能図)の作製に尽力した伊能忠敬。測量のため、彼は市域にも滞在していた。本展では、伊能図や、使用した測量道具の数々、自筆の記録類などの国宝をとおして、彼の偉業と活動を紹介。また、伊能自筆の「測量日記」などから、市域での活動も紹介する。加えて、安土桃山期の「日本地図屏風」や、江戸時代の日本を描いた古絵図から、当時の人々の世界観・空間認識の様子を紹介するとともに、合併から20 年となる市域を描いた古絵図の数々を展示する。
《豊田市民芸館》
☆鈴木繁男 手と眼の創作 2025年10月11日~2026年1月12日
柳宗悦の唯一の内弟子である鈴木繁男(1914―2003)は、柳にその非凡な才能を認められて1935 年に入門し、工芸や直観について厳しく教育された。鈴木による仕事は漆絵、陶磁器、装幀など多岐にわたるが、特筆すべきは雑誌『工藝』の装幀である。一つひとつ和紙に漆で描かれた表紙は、多くの民藝の関係者や読者を驚かせた。本展は日本民藝館(東京・駒場)で開催された「鈴木繁男展-手と眼の創作」の巡回展として開催。これまで認知されることの少なかった工芸家・鈴木繁男の多彩な仕事とその蒐集品を紹介する。
☆ふたつの特集展示 「本多静雄と杉本健𠮷」「館蔵品による 芹沢銈介」 2026年2月中旬~5月下旬
豊田市名誉市民で実業家、日本有数の古陶磁研究家として知られる本多静雄(1898-1999)と名古屋市出身の画家・杉本健𠮷(1905-2004)。本展では、杉本氏の絵画をはじめ、杉本が手掛けた本多氏のお茶会や創作狂言に係る作品など、二人の深い交流と文化活動に焦点をあてた展示をおこなう。また同時開催として、日本を代表する染色家・芹沢銈介(1895-1984)の作品を同館所蔵品によって特集展示する。
《岡崎市美術博物館》

☆改修工事のため休館 2024年9月24日~2026年6月末(予定)
《碧南市藤井達吉現代美術館》

☆吉岡弘昭展 2025年11月15日~12月21日
名古屋市を拠点に活動する画家・吉岡弘昭(1942-)は、現代社会やそこに生きる人間の生の深淵を見つめる表現で群を抜く存在。ユーモラスに表現された人間、犬、鳥などのモチーフは不思議な魅力に溢れている。本展では、初期の油彩作品から版画家としての評価を確立したドライポイントによる変身シリーズ、多版多色刷の諧謔的な表現により独自の作品世界を切り拓いた70~80 年代の版画から新作の絵画に至るまで、約60年に及ぶ吉岡の画業を総覧する。
《豊橋市美術博物館》
☆多史済々-天下人の交差点(クロスロード)- 2025年12月13日~2026年1月25日
三河武士が2度天下を取れた背景には、東西のフロンティアという三河の特性があった。本展では、足利氏と松平・徳川氏が三河を拠点として飛躍した背景と、そこで培われた文化を岡崎市美術博物館の収蔵品から紐解く。
☆豊橋市民展 前期:2026年1月27日~2月1日 後期:2月3~8日
全国公募の美術展。前半は写真・書道を展示、後半は絵画・彫刻立体・デザインを展示。
☆愛知県美術館 愛知県陶磁美術館 移動美術館 2026年2月21日~3月22日
愛知県美術館と愛知県陶磁美術館の作品を地域で展示する「移動美術館」。両館の豊富なコレクションから、国内外の絵画や陶磁器などの優品を紹介する。
《一宮市三岸節子記念美術館》
☆受け継がれる美(常設) 2025年10月11日~2026年2月1日
☆花とヴェネチア(常設) 2026年2月7日~4月12日
《岐阜県美術館》

☆生誕120周年 坪内節太郎 / 没後130周年 牧野伊三郎 ルドンと音楽 見慣れない風景 2025年11月5日~2026年3月29日
☆アーティスト・イン・ミュージアム AiM Vol.18 向井大祐 2025年10月30日~12月14日
☆大正・昭和 モードの源泉ー国立美術館 コレクション・ダイアローグー 2025年11月15日~2026年2月15日
☆グラフィックデザインの曙ー加藤孝司とシルクスクリーン 2025年11月26日~2026年3月15日
☆ぎふの日本画 2025年12月2日~
☆モンスーンに吹かれたようにー大移動と交流のアフリカ-アジアの現代美術ー(仮) 2026年3月13日〜6月14日
《岐阜県現代陶芸美術館》

☆美濃陶芸の系譜 若尾利貞展2025年10月11日〜11月24日、安藤日出武展11月29日〜2026年1月25日、玉置保夫展1月31日〜3月15日
☆タピオ・ヴィルカラ 世界の果て 2025年10月25日~2026年1月12日
フィンランドのモダンデザイン界で圧倒的な存在感を放つタピオ・ヴィルカラ(1915-1985) の日本初となる回顧展。デザインのフィールドでは、ガラスや磁器、銀食器、宝飾品、照明、家具、グラフィックにおよぶ。また、自ら開発した積層合板「リズミック・ブライウッド」を用いたオブジェも制作した。プロダクトやオブジェ約300点により、デザイナー、彫刻家、造形作家としての、繊細にしてダイナミックなウイルカラの魅力に迫る。
☆ティー・カップ・メリーゴーラウンド ヨーロッパ陶磁にみるモダンデザイン100年 2026年1月24日~3月8日
同館では2002年の開館以来、モダンデザインの系譜につながる西洋陶磁器を収集してきた。展覧会では19世紀半ばから約100年間に焦点を当て、ドイツのマイセン、フランスのセーヴル、イギリスのミントン、デンマークのロイヤル・コペンハーゲン、フィンランドのアラビアなどのティーウェアやコーヒーウェアを中心に、室内装飾品などを加えた名品を紹介する。
《中山道広重美術館》
☆企画展 浮世絵に描かれた忠孝の士たち 2025年12月11日〜2026年1月18日
☆企画展 浮世絵東海道旅の空―隷書東海道を中心に― 2026年1月22日〜3月29日
《三重県立美術館》
☆美術館のコレクションⅢ 2025年9月30日~12月21日
☆柳原義達の芸術 2025年9月30日~12月21日
☆ポップ・アート 時代を変えた4人 2025年11月3日~12月28日
商品パッケージや報道写真など日常の物を芸術作品に取り込み、1960年代のアメリカのアートシーンを席巻したポップ・アート。本展では、ポップ・アートを代表する4人の作家ロイ・リキテンスタイン(1923-1997)、アンディ・ウォーホル(1928-1987)、ロバート・ラウシェンバーグ(1925-2008)、ジャスパー・ジョーンズ(1930-)の版画作品を中心に、その魅力に迫る。
☆美術館のコレクションⅣ 2025年12月23日~2026年3月29日
☆柳原義達の芸術 2025年12月23日~2026年3月29日
☆ライシテからみるフランス美術 信仰の光と理性の光 2026年1月17日~3月22日
「ライシテ」とは、国家が宗教から自律し、信教の自由を保障すること。近代フランスにおいて、しばしば論争を引き起こした脱宗教化の過程は、美術表現の展開にも大きな影響を及ぼした。本展では、ロダンやユトリロ、シャガールらの油彩画や彫刻、版画等を展示し、新しい視点〈ライシテ〉からフランス近代美術に光を当てる。
《三重県総合博物館》
☆発掘された日本列島2025 2025年10月18日〜12月14日
わが国では、毎年約8000件にも上る埋蔵文化財の発掘調査が行われている。「新発見考古速報展」では、旧石器時代から近代までの遺跡やそこから出土したさまざまな資料の中から、近年の調査で特に注目された“逸品”を紹介する。今回は地域展として「王権東へ 伊賀の古墳時代」を開催。大和王権が勢力を拡大するその時、隣国の伊賀はどのような役割を担ったのか、当時の資料から紐解く。
☆ポケモン化石博物館 2026年1月17日〜4月5日
人気ゲーム『ポケットモンスター』シリーズに登場するふしぎな生き物「ポケモン」には、カセキから復元されるポケモン (以下「カセキポケモン」と呼ぶ) がいくつか知られている。この展示は、「カセキポケモン」と私たちの世界で見つかる「恐竜などの化石・古生物」を見比べて、似ているところや異なっているところを発見し、古生物学について楽しく学ぶ。みどころとして、古生物と「カセキポケモン」のイラストから、似ているところ、違うところを探したり、「カセキポケモン」の実物大骨格想像模型が登場し、古生物の標本と比べたりすることができる。MieMuのオリジナル展示として、全長約7mのトリケラトプスや、翼を広げた幅が5mある翼竜のアンハングエラなどの骨格を展示する。
《亀山トリエンナーレ》
《静岡県立美術館》
☆金曜ロードショーとジブリ展 2025年10月11日〜2026年1月4日
宮﨑駿氏や高畑勲氏らによる名作アニメーションの数々を世に送り出してきたスタジオジブリ。その作品が広く愛されるようになったきっかけの一つが、日本テレビの映画番組「金曜ロードショー」だった。同番組での放映は、多くの人々が同じ作品を同時に観るという特別な体験を提供してきた。本展では「金曜ロードショー」の歩みと同時代の記録をたどりながら、スタジオジブリ作品の魅力に迫る。さらに、驚きと発見に満ちた迫力のある展示空間により、作品の世界を体感することができる。
☆中村宏展アナクロニズム(時代錯誤)のその先へ 2026年1月20日〜3月15日
浜松市出身で日本の戦後美術を代表する画家、中村宏(1932〔昭和7〕年~)を包括的に紹介する大規模回顧展。アートにおける表現が目まぐるしく変化し多様化する中で、中村は70年以上にわたり描くことにこだわり制作してきた。本展では、1950年代半ばの「ルポルタージュ絵画」をはじめ、1960~70年代の時代精神を映し出し広く知られたセーラー服姿の女学生や機関車をモチーフとする絵画・イラストレーションなど代表的な作品を幅広く展示。あわせて中村の表現における映画や漫画からの影響、同時代芸術家との交流といった視点からの考察を加えるとともに、彼の1970年代以降の絵画表現についても再検証を行う。
《静岡市美術館》
☆きもののヒミツ 友禅のうまれるところ―京都 千總コレクションを中心に 2025年10月25日~12月21日
日本の伝統的な衣装・きもの。反物を直線縫いで仕立てるため強い平面性をもつ一方、施された多彩な意匠は、衣服として身にまとうことで立体性が生まれる。この平面と立体を行き来するところに、はじめから立体裁断で制作される洋服とは異なるおもしろさがある。本展では友禅の老舗・千總のコレクションを中心に、近世・近代のきものや当時の流行を反映した雛形本、円山応挙と近代の京都画壇の絵画、工芸品等を通じて、きもののデザインが生み出された背景や制作者の創意に迫り、これまでにない視点から「きもののヒミツ」を紹介する。
☆日本中の子どもたちを笑顔にした絵本作家 かがくいひろしの世界展 2026年1月10日〜3月22日
累計発行部数1000万部を超え、子どもたちに広く愛される絵本「だるまさん」シリーズの作者、かがくいひろし(1955-2009)。50歳でデビューし、病で急逝するまでのわずか4年の間に16冊もの絵本を発表する。特別支援学校の教員だったかがくいは、長年の現場経験で培われた知見や実感をもとに、誰もが笑顔になれる絵本の制作に情熱を注いだ。没後初の大回顧展となる本展では、全16作品の絵本原画をはじめ、創作の源泉となったアイデアノートや教員時代の映像記録などの貴重な資料により、かがくいの足跡と絵本の魅力に迫る。
《MOA美術館》
☆琳派デザイン 宗達・光琳・抱一 2025年10月24日〜12月14日
☆光る海 吉田博展 2025年12月20日〜2026年1月27日
☆名品展 国宝「紅白梅図屏風」 2026年1月30日〜3月17日
《長野県立美術館》

☆Keizo Kitajima: A Retrospective 2025年11月29日〜2026年1月18日
須坂市出身の写真家・北島敬三(1954-)。本展では、キャリア初期の「東京」「沖縄」「ニューヨーク」「東欧」「旧ソ連」などのスナップショットから、近年の「Portraits」「Untitled Records」までを網羅するとともに、北島が主宰するギャラリーでの活動や、重要な作品発表の場として機能した雑誌などの関連資料も取り上げながら、写真をめぐる作家の実践を紹介する。
☆トーベとムーミン展 ~とっておきのものを探しに~ 2026年2月7日~4月12日
ムーミンの生みの親で、多方面に才能を発揮したアーティスト、トーベ・ヤンソン(1914-2001)。初期の油絵、第二次世界大戦前後の風刺画、ムーミン小説・コミックスの原画やスケッチ、そして愛用品など約300点を通して、トーベの創作の世界と、人生が色濃く反映されたムーミンシリーズの魅力に迫る。
《松本市美術館》
《松本市立博物館》
《北アルプス国際芸術祭》
《セゾン現代美術館》
2023年11月1日から2026年4月(予定)まで長期休館
《金沢21世紀美術館》

☆コレクション展2 文字の可能性(仮) 2025年9月27日~2026年1月18日
私たちが日常生活の各所で使っている文字は、 コミュニケーション手段としてだけでなく芸術表現としても様々な展開を見せている。本展では、現代アート作品における文字の存在という切り口から、書・絵画・陶・インスタレーションなど多様なコレクション作品を紹介する。作品の文字がもたらす意味や、文字を書く(描く)/読むという行為の表れに着目しながら、文字を用いた表現の魅力と奥深さに迫る。
☆SIDE CORE Living road, Living space /生きている道、生きるための場所 2025年10月18日~2026年3月15日
SIDE COREは、ストリートカルチャーを切り口に「公共空間における表現の拡張」をテーマに活動するアートチーム。都市や路上で生まれる表現の可能性を探求し、公共空間を舞台としたプロジェクトベースの作品を多数発表してきた。彼らの作品は、その土地と風景に新たな視座を与えることを重視している。本展では、SIDE COREが2024年度の同館アーティスト・イン・レジデンス(AIR)プログラムに参加し、金沢市内および能登半島で行ったリサーチと作品制 作の成果を展示。特に能登半島でのリサーチは、2024年1月1日に発生した能登半島地震を契機に行われ、震災 がもたらした土地の変化への理解を深めることを目的としている。これまでの地域リサーチの蓄積を踏まえ、本展では 「危機に対してアートは何ができるのか」という根源的な問いに挑戦し、SIDE COREの公共空間に対する独自の視点と、 芸術がどのように社会に対して新たなバイパス(抜け道)としての可能性をもたらすのかを紹介する。
☆江康泉 電気心音 2025年10月18日~2026年3月22日
香港とロンドンで活動するマレーシア出身のアーティスト江康泉(Kongkee)の代表作、SF 漫画・アニメシリーズ《Dragonʼs Delusion》(原題 《離騒幻覚》)を中心に展示。同作が描くのは、人間とアンドロイド、サイボーグが共存する不老不死が実現した世界。そこでは、不老不死と引き換えに完全な監視下に置かれる人々と、それを放棄する「祭司」と呼ばれる人々がいる。 祭司であった屈原の記憶と人格を複製されたアンドロイドの主人公「祖」が、現実と記憶を行き来しながら己の自由意志を確かめる時空を超えたサイバーパンクの物語を展開する。マスメディアが世界中に広げた西洋中心の未来像と異なる、江が描くアジアの文化と歴史に基づく未来像「アジア・フューチャリズム」を紹介。
☆アペルト20 津野青嵐 共にあれない体 2025年10月18日~2026年3月22日
☆令和6年能登半島地震・令和6年奥能登豪雨復興支援事業 ひと、能登、アート。 2025年12月13日~2026年3月1日
東京国立博物館をはじめとする東京所在の美術 館・博物館の所蔵作品を一堂に公開。能登半島の地震と豪雨で被災した人々に寄り添い、心を癒し励ますため、復興を支援する想いを込めた作品を参加する各館が自ら選び、同館ならびに石川県立美術館(2025年11月15日~12月21日)、国立工芸館(2025年12月 9日~2026年3月1日)で観覧できる。
☆コレクション展3 2026年1月31日~5月10日
《石川県立美術館》
☆「ひと、能登、アート。」 2025年11月15日~12月21日
能登半島地震、奥能登豪雨からの復興を文化の力で応援するため、東京国立博物館をはじめとする都内の美術館・博物館が所蔵する多彩な作品を一堂に公開。国立工芸館・金沢21世紀美術館と連携し、近世から近現代の絵画・書・彫刻を中心に、誰もが知る名品の数々を展示。
☆没後40年 鴨居玲展 -見えないものを描く- 2026年2月11日~3月15日
自らの内面を見つめ、美醜合わせて「人間」を描き続けた洋画家、鴨居玲。没後40年を記念し、回顧展では初出となる挿絵91点や素描などを含む約170点で画業を掘り下げる。
《石川県七尾美術館》
《国立工芸館》

☆移転開館5周年記念 令和6年能登半島地震復興祈念 工芸と天気展ー石川県ゆかりの作家を中心に 2025年12月9日~2026年3月1日
工芸と天気の関わりをテーマに、石川県ゆかりの作家を中心とした工芸作品を展示する。北陸地方の特徴でもある湿潤気候は工芸の技法に恵みをもたらしてきた。工芸の作家たちがとらえた移ろいゆく空もよう、春の息吹を感じさせる作品を通して、北陸地方の天気のもとで育まれた表現を紹介する。
☆令和6年能登半島地震・令和6年奥能登豪雨復興支援事業 ひと、能登、アート。 文化財(アート)がつなぐ。Art for the Noto Peninsula 2025年12月9日〜2026年3月1日
能登半島地震、奥能登豪雨からの復興を文化の力で応援するため、東京国立博物館をはじめとする都内の美術館・博物館が所蔵する多彩な作品が金沢の3つの美術館(石川県立美術館・金沢21世紀美術館・国立工芸館)に集結。同館では工芸作品を中心に、国宝や重要文化財をはじめ誰もが知る名品の数々を見ることができる。
☆ルネ・ラリック -ガレ、ドームから続く華麗なるフランスの装飾美術- 2026年3月20日〜6月14日
ルネ・ラリック(1860-1945)はジュエリーとガラスのふたつの分野で活躍したフランスの工芸作家。本展では、当館に寄託されている井内コレクションのラリック作品を中心に、同時代の工芸・デザイン作品をあわせて紹介する。
☆こどもとおとなの自由研究 もようわくわく² 2026年7月3日〜9月23日
☆所蔵作品展 デザイン・クロニクル展 なにが生まれて、なにが変わった?(仮称) 2026年10月9日〜2027年1月11日
☆金継ぎ ーKINTSUGIー 展 2027年2月26日〜6月6日
金継ぎは、やきものなどの割れや欠けを漆でつないで直し金粉を蒔いて装飾する技法。中世から現代に至るまで続くこの修復技術の根底には、ものを守り伝えることと、不完全さに美しさをみる日本ならではの考えがある。本展では、金継ぎの歴史とともに新たな美や価値を作品に生み出す「再生」の美学にも注目する。金継ぎのもつメッセージ性を通して、紡がれた美と再生の世界を楽しむ。
《富山県美術館》

☆デザイナーの冒険展 2025年11月8日〜2026年1月25日
☆ハッチポッチ 藤枝リュウジの世界 2026年2月7日〜4月上旬
《富山県水墨美術館》
☆日本画×始動(blooming)―明治後期、花開く日本画と文展開設 2025年10月17日~12月14日
明治40年の文部省美術展覧会(文展)の開設を一つの軸と捉え、その前後の「日本画」の展開を見つめ直す。巨匠たちの初期作品や、各展覧会に出品された希少な現存作品を通し、当時の日本画の動向を概観する。
☆没後50年堂本印象―自在なる創造 2025年2月20日~
堂本印象は、細密な具象画から後に抽象的な作風へと移行し、躍動感のある筆のストロークで表現した抽象画を完成させた。官展に出品された代表作を中心に、全国的に名を馳せた印象の全貌に迫る。
《福井県立美術館》
☆特別企画展 大どろぼうの家 2025年11月22日~2026年1月12日
かの有名な大どろぼうが引退を決め、最後の盗みに出かけたとの情報が入った。留守の家にこっそり忍び込んで、廊下、応接室、隠し扉の中、どろぼう倉庫を巡れば、歴代のどろぼうの肖像画や変装道具、宝物に美術品、数々のガラクタが。そして絵本作家を盗んで描かせた絵本の原画も。大どろぼうは一体誰なのか、どんなどろぼうなのか。多くのアーティストが参加するスリル満点の展覧会。
☆特別企画展 水庭に美をあつめて ~佐川美術館コレクション~ 2026年2月14日~3月15日
琵琶湖や比叡山に囲まれた立地と、自然環境に調和した建物と水庭が象徴的で多くの人に親しまれている佐川美術館。この度、佐川美術館所蔵のコレクションを全国で初めて一堂に紹介する。「平和の祈り」を仏教伝来の道シルクロードに重ねた日本画家・平山郁夫(1930~2009)。薬師寺玄奘三蔵院に献納した壁画を描きなおした《大唐西域画》シリーズ7面を全て見せる。「人間の美」を追求した彫刻家・佐藤忠良(1912~2011)の帽子シリーズや愛らしい動物たち。桃山時代以来の樂茶碗 の伝統に立脚しながらも、前衛的な作風を築き上げる陶芸家・樂直入(十五代吉左衞門)(1949~)の「守破離」をテーマとした作品も。
☆コレクション展 風景画綺譚(きたん) 2026年3月27日~5月10日
《滋賀県立美術館》
☆笹岡由梨子のパラダイス・ダンジョン2026年1月17日~3月22日
グランフロント大阪の南館せせらぎテラスで時を刻む《MUSE》(2025年~)、東京の表参道交差点で愛を歌い上げた《LOVERS》(2024年)など。あなたがどこかで一度でも、笹岡由梨子の作品を目にしていたら、生涯忘れることはないだろう。笹岡の作品は、それほどまでにエネルギッシュで、魅力的な、唯一無二の世界観を持っている。笹岡由梨子は1988年、大阪府生まれ。2014年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程メディア・アート領域満期退学。京都府文化賞奨励賞(2020年)、咲くやこの花賞(2020年)、Kyoto Art for Tomorrow 2019―京都府新鋭選抜展最優秀賞など、受賞多数。現在、滋賀県を拠点に活躍している。笹岡は2011年から映像を用いて作品を制作しています。笹岡の作品には、自身が演じたり、あるいは顔や身体の一部を流用したりしたキャラクターたちが登場する。これらの少し不気味でコミカルなキャラクターたちは、初期の作品では映像の中にしか存在しなかった。しかし、近作では立体物として存在するキャラクターの目や口が映像にすげ替わるなど、作品における映像とキャラクターの関係は逆転しつつある。そして、そのキャラクターたちは笹岡が自作した歌を歌っている。マーチの曲調に乗せられているのは、それぞれの作品が持つ「愛」や「家族」といったテーマに向けた、笹岡のシンプルで力強いメッセージである。加えて、笹岡の作品に特徴的なのは、現実と区別がつかないような仮想現実の映像が溢れる現代において、あえて編集のノイズを残している。これは、絵画における筆のタッチに通じ、笹岡は映像における絵画的なものへアプローチしようとしている。滋賀県立美術館では、笹岡由梨子の美術館での初めての個展として、「笹岡由梨子のパラダイス・ダンジョン」を開催。本展では、最初期の作品から近年発表された近作、そしてこの展覧会のために制作された新作の展示を通して、笹岡の作品における、映像とキャラクターの関係性とその変遷に迫る。
☆ASK01 滋賀県立美術館企画 湖北における現代美術展 キュンチョメ 100万年の子守唄 2026年2月21日~4月19日
※ 会期中の金曜日、土曜日、日曜日、2月23日(月・祝)に開場
※会場は高島市勝野(通称:大溝地域)内、旧民家3会場(詳細調整中)
滋賀県立美術館は、琵琶湖北部の湖北地域(高島市、米原市、長浜市)を舞台に、アーティストを招聘して、3年度にわたって、湖北3市で開催する展覧会「ASK 滋賀県立美術館企画 湖北における現代美術展」を始動。ASK とは、アート・スポット・イン・湖北(Art Spot in Kohoku)の頭文字をとったもので、観る者の心に何かを問いかける(ask)というねらいも重ねている。第1弾は、琵琶湖の西岸、古代から湖上交通の港が設けられ、中世に築かれた水城の城下町としての景観が今も残る高島市の大溝地域で、アーティストのキュンチョメを招聘して開催する。キュンチョメは、ホンマエリとナブチの2人によるアーティストユニット。国内各地の美術館への出品、芸術祭への参加をはじめ精力的な活動を続け、近年ではフィリピンでも作品を制作、発表している。本展のタイトル「100万年の子守唄」は、作家キュンチョメが大溝地域を実際に訪れた際、古代湖である琵琶湖と、その周辺で暮らす人々の生活から着想を得て生まれた言葉である。この言葉を冠した本展では、キュンチョメの過去の作品群から最新作までを幅広く紹介する。本事業を通じて、独創的な作品を生み出し続けるキュンチョメと、滋賀県ならではの水辺の風景と暮らしが今に伝わる高島市、双方の魅力をあわせて発信する。
《佐川美術館》

《MIHO MUSEUM》
☆近江の名所 2025年9月20日〜12月14日
近江には万葉集以来、歌に詠われた多くの名所があった。近世になって近衛信尹が膳所城から見える湖南、湖西の八か所を選んで和歌と共に絵を描くと、これらが近江八景として広く知れ渡ることとなり、絵画をはじめ多くの工芸作品などに取り上げられることになった。この展覧会では近江八景成立以前の名所絵をはじめ、江戸時代を中心に近江八景を表した絵画、工芸など約95件を展示し、近江の名所表現の変遷を通観。湖国の夏の一大イベントである日吉大社の祭礼や近江に欠かせない名所である竹生島や比叡山のほか、池大雅や円山応挙、鈴木基一らが描いた近江の姿なども加える。
☆孝子伝図の世界 永遠の北朝-董黯から燃灯佛へ 2025年9月20日〜12月14日
☆春季特別展 古代黄金の物語 2026年3月14日〜6月7日
黄金―未来永劫その輝きを失わないこの金属は、6000年を越える昔から神々への捧げもの、王侯貴族の証、死者への供物として利用されてきた。本展では所蔵の黄金製品に国内有数のコレクションを加え、紀元前に制作された黄金製品を、背景にある物語と共に展示。天然の金銀合金で鋳造されたオリエントの奇妙な神像、金の器に刻まれた聖なる動物や植物、戦争の勝利とその後の持ち主の運命、神殿に捧げられた莫大な黄金、可憐な花嫁の飾り、中国では皇帝が天馬と交換するために黄金の馬を用い、古代アメリカでは黄金が太陽の象徴として、王の頭上に輝いた。世界的にも珍しい数々の黄金製品、人々が最上の技術を駆使して作り上げた至宝を紹介する。
☆夏季特別展 虹色みぃつけた!ー大人も子どもも楽しめる体験型展覧会ー 2026年7月4日〜8月30日
雨上がりの澄み切った空にかかる美しい虹を見つけ、思わず声をあげそうになったことはないだろうか。何か素敵なことが起こりそうな幸せな気持ちになったり、誰かに知らせて一緒に観たくなったりと、虹は不思議な存在である。古今東西、誰もが人生の中で幾度となく出会う虹ですが、古代においては文化によって実にさまざまな捉え方をされていたことが知られている。一方、虹を思わせる光彩を放つものは、例えばシャボン玉の薄い膜に見え隠れする色彩など、私たちの身の回りに少なくない。あらゆる色は光の巧みな作用によって生み出され私たちの眼に届くことをニュートン以来の科学が明らかにしてきた。それでもなお、虹はもとより、色素のないところに現れる多色性をもった輝きに宿る不思議な力は、私たちの心を強く惹きつける。本展は、2018年「赤と青のひ・み・つ:聖なる色のミステリー」展に続く、大人も子どもも楽しめる体験型展覧会の第2弾!虹色の光彩がひときわ際立つ当館の耀変天目(重要文化財)をはじめ、貝殻のきらめきを活かした螺鈿漆器や銀化して幻想的な輝きをまとった古代ガラスの数々を中心に展観する。
☆秋季特別展 百済寺(仮称) 2026年9月26日〜12月6日
《滋賀県立陶芸の森》
☆特別展 「九谷赤絵の極致 宮本屋窯と飯田屋八郎右衛門の世界」 2025年10月11日~12月14日
「九谷赤絵」とは、九谷焼の様式の中で、赤と金の細密描写を特徴とする絢爛豪華なやきものである。九谷焼の赤絵は、石川県加賀市に開窯した「再興九谷」の宮本屋窯(1832~1859)で大成された。宮本屋窯の赤絵は、黒みがかった赤(通称・血赤)で文様を細かく描き込んだ赤絵細描と、金彩とともに赤以外の上絵釉を用いた点が特徴。また画題の一部に、中国・明時代の墨の文様集『方氏墨譜』から着想を得たことで独自の表現を広げた。とりわけ、主画工・飯田屋八郎右衛門(1801~1848)が、細密描写に優れた手腕を発揮した。「九谷赤絵といえば宮本屋窯」と呼ばれ、その絵付は極めて繊細で、完成に多くの時間を要するため現存数が極めて少なく、これまで全国的に一堂に展示紹介される機会はなかった。本展では、細密描写という高い技術力に支えられた九谷赤絵の珠玉の作品の数々を紹介する。
☆特別展 「20世紀北欧デザインの巨匠 スティグ・リンドベリ展」 2026年3月20日~2026年5月10日
スティグ・リンドベリは、1937年グスタフスベリ磁器工房に入社した。リンドベリの葉っぱ模様のデザイン≪ベルサ≫は、世界中に知られた名作のひとつ。明るくスタイリッシュでファンタジー溢れるデザインは、まさに溌溂とした北欧デザインを感じさせる。本展では、北欧デザインの珠玉のテーブルウエアからファイアンス、一点もののアートピースやテキスタイル、絵本の挿絵、さらにスケッチまで、リンドベリの魅力を包括的に紹介する日本で初めての大規模な展覧会。
《京都国立近代美術館》

☆セカイノコトワリ―私たちの時代の美術 #WhereDoWeStand? : Art in Our Time 2025年12月20日〜2026年3月8日
アーティストは美術という手段を通して、私たちが生きる上で日々直面するさまざまな問題や、世界の根源的・普遍的な真理について気づかせてくれる存在であるといえる。 この展覧会では、世界のグローバル化が進み、日本人作家の海外での発表の機会が増えた1990年代以降の日本の現代美術を中心に、京都国立近代美術館のコレクションの特色から導き出されるいくつかのテーマー視覚、身体、アイデンティティ、歴史などーにもとづき、国内の美術家の実践を紹介する。出品作家:AKI INOMATA、 石原友明、小谷元彦、笠原恵実子、風間サチコ、西條茜、志村信裕、高嶺格、竹村京、田中功起、手塚愛子、原田裕規、藤本由紀夫、古橋悌二、松井智惠、宮島達男、毛利悠子、森村泰昌、やなぎみわ
☆モダン都市生活と竹久夢二 ―川西英コレクション(仮称) 2026年3月28日〜6月21日
☆アントニオ・フォンタネージ 明治日本とヨーロッパを橋渡しした風景画(仮称) 2026年7月18日〜10月4日
明治初期に工部美術学校で教鞭を執り、浅井忠、小山正太郎、松岡寿らを教育したイタリア人画家アントニオ・フォンタネージ(1818-1882)。一方、ヨーロッパ絵画史の視点からフォンタネージを観察すると、バルビゾン派やターナー等からの影響を受けつつも、詩情豊かな独自の風景画を生み出した画家としての姿が浮かび上がる。本展ではトリノ市立近現代美術館(GAM)・トリノ博物館財団の協力のもと、画業の初期から晩年までのフォンタネージの作品群を概観し、その独創性に迫る。また日本の門下生や、次世代のイタリア作家の作品によって彼の影響と遺産にも光を当て、「お雇い外国人」に留まらないフォンタネージの全貌を明らかにする。
《京都国立博物館》

☆特別展 北野天神 2026年4月18日~6月14日
京都の北西、天門の地にある北野天満宮は、菅原道真(すがわらのみちざね)を祭神としてまつる全国の天満宮・天神社の総本社。令和9年(2027)に道真薨去から1125年目の式年大祭「半萬燈祭(はんまんとうさい)」が執り行われることを機に、京都国立博物館では北野天満宮に伝わる国宝・重要文化財17件を中心とした全国の天神信仰ゆかりの品々を一挙公開する特別展を開催する。史上初となる国宝「北野天神縁起絵巻(承久本)」全巻全場面公開のほか、重要文化財の「弘安本」「光信本」「光起本」など多くの北野天神縁起絵巻を展観し、説話上の北野天神誕生の場面を紹介する。また、京都国立博物館と北野文化研究所の調査によって発見された作品や、日本各地の天満宮・天神社、社寺に伝わる名品の数々から、これまであまり語られてこなかった天神信仰の多様な側面と、これらが日本文化の中で果たしてきた重要な役割をひもとく。
☆特別展 源氏物語 王朝のかがやき 2026年10月6日~11月29日
平安時代に紫式部によって著された『源氏物語』は、日本文学史を代表する王朝物語。雅な宮廷を舞台に繰り広げられる光源氏や個性豊かな女性たちの恋愛模様、人生模様は、後世読み継がれる中でさまざまな文化や美術を生み出した。本展では、源氏物語の場面やモチーフを表した麗しい絵画、工芸品を一堂に集め、後世につくられた写本や注釈類、さらに芸能への広がりも紹介することによって、わが国の文化に豊かなかがやきを与え続けたこの名作の魅力を再発見する。藤原定家が校訂した写本「青表紙本」や、国内外で分蔵され全体像がわからないゆえに“幻の源氏物語絵巻”とも呼ばれる「源氏物語絵巻(盛安本)」など、過去最大規模、約250件(予定、巡回含む)の多彩な文化財を展示。京都国立博物館での源氏物語展の開催は約50年ぶりとなる。
《京都市京セラ美術館》

☆特別展 民藝誕生100年—京都が紡いだ日常の美 2025年9月13日~12月7日
思想家の柳宗悦、陶工の河井寬次郎、濱田庄司が京都に集うことで始まった「民藝」運動。木喰仏の調査旅行をするなかで議論を深め、1925年「民衆的なる工芸=民藝」という言葉が生まれた。このたび、「民藝」という言葉が誕生して100年を迎えるにあたり、特別展「民藝誕生100年—京都が紡いだ日常の美」を開催する。
☆Hello Kitty展―わたしが変わるとキティも変わる― 2025年9月25日~12月7日
ハローキティはデビューから半世紀を迎え今や世界中で知られ、愛されている。世の中を見渡しても稀な存在と言える。なぜそのようになり得たのでしょうか?そのヒントは、実はファンひとりひとりとの関係性にあった。本展では史上最大量のグッズ展示をはじめ、個性あふれるアーティストとのコラボ作品、オリジナル映像コンテンツなど様々なコーナーでそのユニークさを紐解く。
☆コレクションルーム 秋期 2025年10⽉24⽇~12⽉14⽇ 特集「こどもへのまなざし」
⼦どもとは、いったいどのような存在だろうか。かわいらしくて、純粋。⾃由で、少しあやうさも感じるもの。こうした⼦どもに対する認識は、近代になって改めて発⾒されたものともいえる。明治期になると学校が創設され、児童教育が発達していく。その後、⼤正期にいたって、児童向け雑誌や童謡など、⼦どものための⽂化が確⽴され、⽂筆家や作曲家など多くの⽂化⼈が⼦どもという存在に視線を向けた。そうした⾵潮のなかで、近代の画家たちもまた、その多くが⼦どもを⾒つめ、作品に描いた。純粋さの象徴として、あるいは若々しい⽣命⼒を⽰すものとして、また愛する家族の⼀員として。⼦どもを扱った作品は当館のコレクションにも多数存在する。本特集では、⼦どもをテーマにした絵画作品を展⽰し、近代における「こどもへのまなざし」を振り返る。
☆ザ・トライアングル 佐俣和⽊ 2025年12月3日~2026年2月15日
☆コレクションルーム 冬期 2025年12⽉19⽇~2026年3⽉15⽇ 特集「お雛さまと⼈形の世界〜絵画と共に四季をめぐる」
京都で江⼾時代・明和年間に創業した⼈形司「丸平⼤⽊⼈形店」の雅やかな⼈形を、五節句や季節の⾏事を描いた絵画と共に展⽰。丸平は、公家のしきたりである有職を基本とし、装束から調度品に⾄るまで品位あふれる⼈形づくりを⾏ってきた。本展では、宮家や財閥などの名家に愛されてきた雛⼈形を中⼼に、丸平ならではの御所⼈形や⾐裳⼈形、市松⼈形を、所蔵品の近代画家の作品と取り合わせ、京都に息づく伝統美を振り返る。
☆第12回⽇展京都展 2025年12月20日~2026年1月17日
☆特別展 日本画アヴァンギャルド KYOTO 1948-1970 2026年2月7日~5月6日
京都は、近代⽇本画を牽引する⽂化的中⼼地のひとつとして発展し、多くの優れた⽇本画家の輩出の基盤となってきた。しかし戦後になると、旧体制の反省の⾵潮のなかで、伝統⽂化としての⽇本画への批判の声が⾼まり、既存の権威や制度への反発からも「⽇本画を滅ぼすべし」という主張も⾒られるようにもなり、⽇本画に逆⾵が吹く。そうしたなか、京都画壇では⽇本画の枠組みを⾒つめ直し、継承/⾰新を模索して前へ進もうとする「前衛⽇本画」の運動が 1940年代以降に活発化していった。戦後を担う気鋭の若⼿画家たちがその中⼼となり、同志が集まり意欲的な美術団体が結成された。京都という⽇本画制作の中⼼地にいたからこそ、旧態依然とした⽇本画を⾝近に批判することができ、⽇本画の将来を創造する底⼒を⾒せることができたといえる。京都市⽴絵画専⾨学校、のちの京都市⽴美術⼤学(現在の京都市立芸術大学)もまた、同世代の⽇本画家たちをつなぐ場となり、前衛運動の基盤となった。本展では、戦後京都画壇の注⽬すべき前衛運動として、創造美術、パンリアル美術協会、ケラ美術協会の3つの団体を中⼼にして紹介し、⽇本画の系譜がいかにして現代へつながったのかを振り返る。主な出展作家は徳岡神泉、堂本印象、上村松篁、秋野不矩、三上誠、下村良之介など30⼈以上。
☆ザ・トライアングル 三橋卓 2026年3月10日~5月17日
☆⻄洋絵画400年の旅―珠⽟の東京富⼠美術館コレクション 2026年3月20日~5月24日
東京富⼠美術館のコレクションは、⽇本・東洋・⻄洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆⼯・武具・⼑剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点を収蔵し、とりわけルネサンス時代からバロック・ロココ・新古典主義・ロマン主義を経て、印象派・現代に⾄る⻄洋の油彩画コレクションは最⼤の特徴となっている。「珠⽟の東京富⼠美術館コレクション」をテーマに開催される本展では、その油彩画コレクションから厳選された作品によって⻄洋絵画400年の歴史を紹介する。
☆大どろぼうの家 2026年4月11日〜6月14日
本展は、最後の盗みに出て留守中の、かの有名な「大どろぼう」の家に来場者が忍び込むという設定の、“来場者が主役”の展覧会。回廊、応接室、隠し部屋など8つの部屋に分けられた展示室には、どろぼうの肖像画や変装道具、さらには著名作家たちの美術品のほか、星、靴下など謎が謎を呼ぶコレクションが並ぶ。来場者は無事に大どろぼうの家から抜け出て、この家に住む大どろぼうの正体を突き止めることができるか。新井風愉、伊野孝行、嶽まいこ、谷川賢作、幅允孝、張替那麻、名久井直子、ヨシタケシンスケら各ジャンルの豪華なキャストが贈る、どろぼうや人間の不思議さ、おもしろさを、新しい没入体験と共に楽しめる展覧会。
☆テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート 2026年6月3日〜9月6日
本展は、1980年代後半から2000年代初頭にかけて制作された英国美術に焦点を当てる企画。サッチャー政権時代(1979-90年)を経験して緊張感漂う英国社会では、既存の美術の枠組みを問い、作品の制作や発表において実験的な試みをする作家たちが数多く登場した。当時「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)」と呼ばれた作家たち、そして、彼らと同時代のアーティストたちは、大衆文化、個人的な物語や社会構造の変化などをテーマとし、絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションなど多様な手法を用いて独創的な作品を発表してきた。約60名の作家と約100点の作品を通じて、1990年代の英国美術の革新的な創作の軌跡を検証する。
☆特別展 生誕140年記念 山鹿清華(仮称) 2026年9月19日〜12月20日
染織芸術のパイオニア山鹿清華の40年ぶりの回顧展。デザインから素材の選択、制作までを作家が一貫して行う「手織錦」という染織美術作品を生み出し、祇園祭のタペストリー、建築家・村野藤吾との協働による空間装飾など、知られざる作家の軌跡を代表作と資料で辿る。京都で活版印刷業を営む家に生まれた山鹿清華(やまがせいか/1885~1981)は、十代の頃に西陣織の図案と日本画を学び始めた。やがて神坂雪佳に師事し、創作の幅を広げていく。図案、糸の選択、織りの工程をひとりで行うつづれ織「手織錦」を自ら考案したことで勢いをつけると、1927年、新設されたばかりの帝展・美術工芸部門に《手織錦和蘭陀船》を出品し、特選を受賞した。祭礼時の懸想品などには天女や雲龍といった伝統的な図柄を、官展や日展への出品作の壁掛などには機関車、ロケット、東京タワーといったユニークなモチーフを用いたように、山鹿の主題選びは実に多様で奇抜である。彼は明治、大正、昭和にわたり染織の伝統継承に努める一方で、進取の気風にも富んだ稀有な存在だったといえる。
《京都府京都文化博物館》
☆Kyoto Art for Tomorrow 2026 -京都府新鋭選抜展- 2026年1月10日〜1月25日
☆原安三郎コレクション 北斎×広重 2026年4月18日〜6月14日
☆寛永 太平がはぐくむ美 2026年9月19日〜11月15日
《美術館「えき」KYOTO》
