「杉本美術館」(愛知県美浜町)が閉館へ

 2021年5月28日の中日新聞(WEB)によると、名古屋市出身の画家、杉本健吉さん(1905〜2004年)の作品を展示する「杉本美術館」(愛知県美浜町)を閉館する方向で、運営母体の名古屋鉄道が最終調整している。

 杉本美術館のWEBサイトによると、1987(昭和62)年3月、中日新聞本社主催の「杉本健吉披露展」が名古屋・名鉄百貨店で開かれ、4月、名古屋鉄道によって「杉本美術館」が知多美浜緑苑内に開館した。

 1994(平成6)年、名鉄創業100年記念事業として杉本美術館新館開館。「画業70年の歩み 杉本健吉展」が愛知県美術館で開催された。

 中日新聞によると、コロナ禍以前から、観客数の低迷などで採算が厳しくなっていた。

 中日新聞によると、杉本さんの作品を所有する財団の理事会を経た上で正式決定する方向。財団は存続するという。

 杉本さんは1923年に旧制愛知県立工業学校を卒業。1925年に京都に出向き、岸田劉生の門下に入った。東大寺観音院上司海雲師の知遇を受け、観音院の古土蔵をアトリエにしてもらい、奈良の風物を多く描いた。吉川英治作の『新・平家物語』などの挿絵を担当し、評価を高めた。2004(平成16)年、肺炎のため逝去。

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伝えること、文化芸術とメディアについて

1980年代から、名古屋、東京、関西で文化芸術を見てきた。新聞文化面、専門雑誌、「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、自ら新聞文化欄を編集、美術、映画、演劇などの記事を書いてきた。2000年代に入ると芸術批評誌を立ち上げ、2019年にはWEBメディアを始めた。文化芸術とメディアの関係、その歴史的展開、メディアリテラシー、課題と可能性、レビューや伝わる文章の書き方、WEBメディアの意義、構築方法について、若い世代に伝えたいと考えています。

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