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名古屋市出身、ミニマルアートの桑山忠明さんが死去 91歳

 報道によると、名古屋市出身で、米ニューヨークを拠点に国際的に活躍した美術家、桑山忠明さんが2023年8月18日、米国の病院で脳出血のため死去した。91歳。

 1932年、名古屋市生まれ。東京芸術大学では日本画を学んだ。1958年に渡米。 1960年代のミニマリズムの台頭に呼応しつつ、モノクロームで表面を均質化した還元主義的な平面作品を探究。ミニマル・ペインティングの文脈で評価を受けた。
 
 初期の日本画顔料から、アクリル、メタリックペイントなど素材を変えながら、人工的な色、形を追究。筆触のないフラットなモノクロームの色面を反復展示するなど、絵画的な表現性や主観性を極限まで排除した。

 1990年代からは、ベークライトやアルミニウムなど、無機的な素材を用い、工業製品のように冷たいパネルや立体物を規則的な反復によって配置し、空間全体に作用する実験的インスタレーションを展開。静謐な空間の中に絶対性、永遠性を感じさせる、純粋かつ新たな芸術的験体験を志向した。

 個展は、神奈川県立近代美術館 葉山(2012年)、国立国際美術館(大阪、2011年)、金沢21世紀美術館(2011年)、 名古屋市美術館(2010年)、ルペルティヌム近代美術館(ザルツブルグ、2000年)、川村記念美術館、千葉市美術館(いずれも1996年)、北九州市立美術館(1985年)など。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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