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花開くコリア・アニメーション 7月6、7日に名古屋で開催

「花開くコリア・アニメーション2019+アジア」が7月6、7日、名古屋・栄の愛知芸術文化センター12階、アートスペースEFで開かれる。名古屋会場での同映画祭は2010年以来、10回目。今年は30作品が上映される。
 韓国のインディーズ・アニメーション映画祭「インディ・アニフェスト」の最新上映作から、「人生」の多様なステージを描いた韓国短編18本、アジア短編10本、韓国長編「半島で生きたい〜演技派おやじの奮闘記」を上映する。10周年の特別上映として、エチオピア人少女の人生を激変させた韓国ドキュメンタリー「フェルーザの夢とともに」もある。
 ゲスト・トークは、7月6日午後1時45分の「フェルーザの夢とともに」上映後、キム・イェヨン監督、キム・ヨングン監督、7日正午からの韓国短編プログラム2「愛のカケラ」の上映後に、名古屋会場初となる3DCG 作品「ラブ・スパーク」が日韓で高く評価されたキム・ミョンジュ監督(聞き手は、名古屋学芸大講師の岩野一郎さん)。

キム・イェヨン監督、キム・ヨングン監督「フェルーザの夢とともに」

 上映作品の内訳は、思春期の成長痛を軽快に描いたインディ・アニフェスト2018大賞「わき毛少女、キム・ブンオ」、死後の世界をエキセントリックな映像で 綴った「地獄門」、旧日本軍の戦争犯罪を告発した「少女に」など、韓国短編プログラム1「現実のチカラ」が9作品。また、同2「愛のチカラ」では、老親介護 の問題をモチーフにした「老犬」、倦怠期を迎えた夫婦が動物に変身する「皮膚と心」など9作品が上映される。 大学の卒業制作として作った 3DCG アニメーション「ラブ・スパーク」は、TBS DigiCon6 ASIA「KOREA Gold」を受賞するなど一躍脚光を浴びた。
 アジア短編プログラム「アジアのカタチ」は10作品。一人っ子政策や文革を批判的に見つめた中国作品「妹」「 寒露」では、国や時代に翻弄された個人の人生に思いを馳せることができる。肉親 の死を静謐な映像で描いたインドの「父の死」も注目だ。見里朝希監督による東京芸術大大学院の修了制作「マイリトルゴート」は、グリム童話「狼と七 匹の子ヤギ」を題材にしたフェルト人形アニメーション。数多くの映画祭で高く評価された。
 他に韓国の長編の「半島で生きたい〜演技派おやじの奮闘記」は、人生の岐路に立たされた男のドタバタコメディで、おやじ愛がユーモアと哀感たっぷりに描かれている。役者志望の大学非常勤講師、46歳の妻子持ち、オ・ジュングにビッグチャンスが訪れるが、夢と現実の間で揺れるうちに事態が思わぬ方向へと展開する。男が人生の決断を迫られる物語にはアジア人共通の悩みが透けて見え、共感を呼ぶだろう。
 また、特別上映の「フェルーザの夢とともに」は写真を交えたドキュメンタリー・アニメーション。キム・イェヨン、キム・ヨングン監督夫妻が新婚旅行で訪れたエチオピアの村で、韓国語を独学し韓国訪問に憧れながら、早婚の風習が残り、間もなく見ず知らずの男性と結婚することになっていた少女フェルーザと出会い、彼女の夢を叶えるため、旅行日程を変える。「映画を通じて社会を変革する」という韓国映画の精神性がいかんなく発揮された逸品だ。ゲスト・トークでは、驚きの後日談も紹介される。字幕翻訳は、昨年に引き続き、愛知淑徳大で韓国語を学ぶ学生が担当した。

キム・ミョンジュ監督「ラブ・スパーク」
キム・ミョンジュ監督「ラブ・スパーク」


 韓国作品は日本語字幕付き。アジア作品は日本語、英語字幕付き。

■スケジュール
7月6日(土)
 12:00 韓国長編プログラム『半島で生きたい~演技派おやじの奮闘記』
13:45 第 10 回記念 特別上映『フェルーザの夢とともに』
  +トーク:キム・イェヨン、キム・ヨングン監督
 15:15 韓国短編プログラム1「現実のチカラ」
16:45 アジア短編プログラム「アジアのカタチ」
18:15 韓国短編プログラム2「愛のカケラ」
   ※ 7 月 6 日(土)20:00 より交流会を予定。
7月7日(日)
12:00 韓国短編プログラム2「愛のカケラ」
+トーク:キム・ミョンジュ監督、岩野一郎氏
14:30 韓国短編プログラム1「現実のチカラ」
16:00 アジア短編プログラム「アジアのカタチ」
17:30 韓国長編プログラム『半島で生きたい~演技派おやじの奮闘記』

 料金は1プログラム一般1000円、高大生500円、中学生以下無料。「フェルーザの夢とともに」は無料。詳細は、webサイトで。

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