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「舩橋淳監督作品を見て語る会」シアターカフェ(名古屋)で2024年3月23-31日に開催 『ある職場』『過去負う者』上映

『ある職場』『過去負う者』を上映

 「舩橋淳監督作品を見て語る会」が2024年3月23〜31日、名古屋市東区白壁のシアターカフェで開催される。

 舩橋淳監督の2作品、『ある職場』(2020年/130分)と、『過去負う者』(2023年/125分)を上映。それぞれを鑑賞後に、みんなで感想などの会話を楽しもうという、小スペース上映ならではの企画である。

 3月23日(土)、3月24日(日)には、上映後にトークも開催。舩橋淳監督らが登壇する。

上映スケジュール・料金・予約

連日13時~
3/23(土)『過去負う者』
・トーク登壇者:高坂朝人さん(日本自立準備ホーム協議会代表理事)、舩橋淳(本作監督)※残席わずか
3/24(日)『ある職場』 
・トーク登壇者:安田真浪さん(課題解決コンサルタント)、舩橋淳(本作監督)
3/25(月)『ある職場』
3/28(木)『過去負う者』 
3/29(金)『ある職場』 
3/30(土)『過去負う者』
3/31(日)『ある職場』

料金:1400円+1ドリンクオーダー(600円~)
定員:各回19名
予約はこちら

作品紹介

『ある職場』(2020年/130分)

監督、撮影、録音、脚本、編集:舩橋淳
出演:平井早紀、伊藤恵、山中隆史、田口善央、満園雄太、辻井拓、藤村修アルーノル、木村成志、野村一瑛、万徳寺あんり、中澤梓佐、吉川みこと、羽田真

 あるホテルチェーンの女性スタッフが上司にハラスメントを受けたという実在の事件を基に、その後日談をフィクション化。事件をうやむやに処理しようとする上層部、噂が噂を呼びざわつく職場、ネットやSNSが誹謗中傷で炎上する二次被害にまで発展。ホテルスタッフの人間関係もあちこち亀裂が入る…。そんな時、ある社員の発案で有志が集まり、湘南にある社員用保養所へバカンスにゆくことに。ギクシャクしている人間関係も改善できればという善意の企画だったのだが…。
 男女間格差が先進国中最下位(121位)の日本。「セクハラという罪はない」と宣う政治家までいるジェンダー平等の後進国だ。そんな社会で、ハラスメントの約45%は被害後なにもせず我慢してやり過ごしたと報告されている(厚労省調査)ーそれは、私たちが未だハラスメントにどう対処してよいのか、本当の意味で理解していないからではないだろうか。本作は、現代日本のあるべきジェンダーバランスの姿を問いかける。
© BIG RIVER FILMS

『過去負う者』(2023年/125分/PG12)

撮影・録音・脚本・編集・監督: 舩橋淳 プロデューサー: 舩橋淳、植山英美
出演:辻井拓、久保寺淳、田口善央、紀那きりこ、峰あんり、満園雄太、みやたに、伊藤恵、小林なるみ、平井早紀

 日本の刑務所満期出所者が5年以内に再犯し、再び入所する確率は約50%。「世界一安全な国」を標榜しながら、一体、なぜ出所者は再び罪を犯してしまうのか? 背景には、再入所者の7割が無職だったという事実が示すように、元受刑者は「就労」がしづらいという大きな問題が横たわる。単にお金を稼ぎ、安定した住居を得るというだけでなく、他人から認められる意味でも社会復帰に重要とされている就労の問題は、数多ある映画の中でも、これまで大きく取り上げられることはなかった。
 本作は、受刑者の採用を支援している実在の就職情報誌の活動にヒントを得て制作された劇映画である。監督は劇映画からドキュメンタリーまで幅広く手がける舩橋淳。実際のセクハラ事件に基づいて役者との即興劇で描いた前作『ある職場』(2022)と同様、自らプロデューサーも務め、前作とほぼ同じキャスト・スタッフで、前科者の社会復帰に横たわる問題を描いた。その先に見据えるのは、社会の不寛容が新たな犯罪を生んでしまう悪循環を変えたいという想い。あえて台本は用意せず、現場で俳優と演技を煮詰めてゆく「ドキュメンタリー×ドラマ」の演出手法は、観るものに震えるようなリアリティをもたらすだろう。
©2023 BIG RIVER FILMS

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>文化とメディア—書くこと、伝えることについて

文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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