ANIMALS (アニマルズ)」シリーズを紹介
愛知・文化フォーラム春日井・ギャラリーで2025年11月21日〜12月23日、「三沢厚彦 ANIMALS 彫刻と絵画」が開催される。
三沢厚彦は、東京藝術大学、同大学院で彫刻を学び、 1990年から海岸に漂着した流木や廃材を組み合わせた作品を発表。2000年からは、動物を題材にした「ANIMALS (アニマルズ)」シリーズに取り組んでいる。
イヌやネコといった身近な小型動物からクマやワニのような大型動物まで、クスノキから彫りだされる等身大の動物は、写実的な具象彫刻とは異なり、三沢の想像力を元にリアリティに満ちた魅力を宿している。


ノミ跡の上から油彩により着彩された表面は、 動物の柔らかい毛並みやゴツゴツとした皮膚が表現され、生き物の生々しさを感じさせる。
近年では「キメラ」と呼ばれる新たなシリーズを展開。さまざまな動物の要素が1つの体に共存する幻獣=キメラは、 複雑な現代社会を生きる私たちの姿を映す鏡のようでもある。
その存在からは、人間の創造力、自然の驚異、生命の多様性について考えさせられるとともに、未来に対する希望や脅威も感じさせる。
時代とともに変幻自在に形を変える三沢のキメラは、子どもたちの未来を支える新しい神話となりえるだろうか。
開催概要
会 場 文化フォーラム春日井・ギャラリー(愛知県春日井市)
開催日 2025年11月21日(金)~12月23日(火)
時 間 10:00〜17:00(最終入場16:30)
休館日 月曜日(月曜が休日の場合は翌平日)
入場料 一般700円 PiPi会員600円 ペア1,200円 障がい者/未就学児 無料 小中高生 無料
関連イベント
作家によるギャラリートーク
※事前申込不要・要入場券
開催日程|11月29日(土)14:00~15:00
開催場所|文化フォーラム春日井・ギャラリー
作家によるワークショップ
※要事前申込・要入場券
①粘土でどうぶつをつくろう
②クスノキの木っ端でどうぶつをつくろう
開催日程|12月13日(土)①9:30~12:30 ②13:30~16:30
開催場所|文化フォーラム春日井2階・会議室
定員|各回25名程度
対象|①小・中学生(小学3年生以下は保護者同伴) ②中学生以上
参加費|各回500円+展覧会入場券(ワークショップ参加当日に購入)
講師|三沢厚彦
内容|①粘土で動物や空想上の生き物をつくって着色をする。
②木っ端を使って動物や空想上の生き物をつくって着色をする。
申込方法|件名を「三沢厚彦展ワークショップ」とし、本文に氏名・年齢・住所・電話番号・メールアドレス、参加希望日時を記入の上、メールで申し込む。
定員を超えた場合は、抽選にて参加者を決定。
申込先|misawa-ws★kasugai-bunka.jp (★を@に変える)
申込締切|11月11日(火)正午まで
※結果は申込者全員に11月16日(日)までにメールで知らせる。
※都合により、内容・日程が変更になる場合がある。
作家プロフィール
三沢厚彦 Misawa Atsuhiko 
 1961年 、京都府生まれ。幼少期から京都や奈良の仏像に親しむ中で、彫刻の魅力に 惹かれ、彫刻家を志す。高校、大学と彫刻科で学び、東京藝術大学大学院美術研究 科修士課程彫刻専攻を修了。小学生の頃からポピュラーミュージックにも親しみ、音楽 に対する造詣も深い。2000年に動物の姿を等身大で彫った木彫「ANIMALS」シリー ズの制作を開始。同年より西村画廊(東京)で個展開催。その後も現在まで各地の美 術館で個展を多数開催。主な受賞歴に2001年第20回平櫛田中賞受賞。2005年第 15回タカシマヤ美術賞受賞。2019年第41回中原悌二郎賞受賞。現在、神奈川県在 住。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科特任教授。