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愛知県がアーティストを支援 コロナ感染拡大で収入減少した個人・団体が対象

 2020年5月1日のCBC News(WEB)、中日新聞夕刊(WEB)などによると、新型コロナウイルスの感染拡大で活動機会が減り、収入が激減したアーティストや文化芸術団体を対象に、愛知県が独自の支援策を打ち出した。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、売り上げが前年同月比で5割以上減少したアーティストや文化芸術団体が対象。法人には20万円、個人には10万円が支給される。国の持続化給付金が支給されていることが条件といい、オンラインで申請を受け付けるという。
 愛知県によると、活動の場が減少したアーティストや文化芸術団体等の活動を支援することで、県内の文化芸術活動の継続を図るのが狙い。

 県の「文化振興基金」などを充当。愛知県文化芸術活動応援金の創設によって、法人(20 万円)、個人(10 万円)を支給する。CBC News(WEB)によると、支援総額は5億円に上る見込み。愛知県は、県の財源だけでなく、ふるさと納税の制度も活用するという。
 併せて、文化芸術活動緊急支援事業として、①アーティスト等緊急支援事業(県内文化施設の所蔵作品等を題材とした映像作品の制作をアーティストに委託、ウェブサイトを通してオンライン配信する)、②伝統文化活動緊急支援事業(伝統的文化芸術活動の魅力を伝える映像作品を制作し、地元テレビ局で番組として放映、オンラインでも配信する )にも取り組む。
 また、文化活動事業費補助金の拡充も図る。

 詳細は、愛知県のWEBサイト。

CBC News(WEB)によると、名古屋市も独自にアーティストへの支援策を検討している。
 また、美術手帖(WEB)によると、大村知事は、愛知県美術館と愛知県陶磁美術館の購入予算を現状(2館で3年間9000万円)から少なくとも倍増させ、若手を中心とした日本の現代美術作品を購入。芸術文化支援につなげる案も検討しているという。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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