映画プロデューサーでユーロスペース代表の堀越謙三さんが2025年6月19日、間質性肺炎のため、山梨県の自宅で死去した。80歳。
東京都出身。1982年に東京・渋谷にユーロスペースを開館。1980-90年代のミニシアターブームを牽引した。
レオス・カラックス、アッバス・キアロスタミ、アキ・カウリスマキなど、作家性の強い映画を精力的に紹介。1997年、アテネ・フランセ文化センターと共同で映画美学校を設立した。東京藝術大学大学院映像研究科の立ち上げに関わり、2005-2013年に教授を務めた。
製作作品に、勅使川原三郎「T-City」(短編/愛知芸術文化センター委嘱製作)、ウェイン・ワン「スモーク」、ダニエル・シュミット「大野一雄」(短編/愛知芸術文化センター委嘱製作)、レオス・カラックス「ポーラX」、黒沢清「大いなる幻影」、塩田明彦「どこまでもいこう」、フランソワ・オゾン「焼け石に水」、佐藤真「SELF and OTHERS」、アッバス・キアロスタミ「Like Someone in Love」、レオス・カラックス「アネット」などがある。