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彫刻家の福嶋敬恭さんが死去 85歳

 彫刻家で京都市立芸術大学名誉教授の福嶋敬恭さんが2025年7月18日、 肺炎による敗血症性ショックのため死去した。85歳。

 1940年、鳥取市出身。京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)彫刻専攻科修了。64年「現代美術の動向 絵画と彫刻」(京都国立近代美術館)。現代日本美術展や日本国際美術展に出品。67年グッゲンハイム国際彫刻展、68年、70年、78年須磨離宮公園現代彫刻展に出品。70年日本万国博覧会木曜広場の造形担当。「アート・ナウ’77」に出品。84年大阪府立現代美術センター、95年豊科近代美術館、2002年国立国際美術館、15年静岡市美術館などで個展。

 1960年代後半から70年代にかけ、プライマリー・ストラクチャーやミニマルアートと呼ばれる、鉄やアルミニウム、グラファイトやワックス、ガラスなどによる抽象的な立体作品を発表。80年代以降は一転して、「描くこと」への問いを取り込んだ絵画を発表し、人型を思わせる絵画や立体作品を制作した。90年代には再度、抽象的な立体作品へと移行。抽象 / 具象、彫刻 / 絵画を超えて、純粋な色と形による知覚体験と人間の精神の働きかけを探求した。

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