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年末回顧2019—建築

 2019年の年末を迎え、新聞各紙の年末回顧記事から、今年注目された建築を振り返る。
 毎日新聞の2019年12月18日夕刊では、建築史家で東北大大学院教授の五十嵐太郎さんが、この1年間の建築について詳述した。最初に、東京五輪2020に向けた新国立競技場(隈研吾さん設計)、有明アリーナ、有明体操競技場に触れ、構造、外観、内装などに木が使われていることを指摘。1964年の東京五輪に合わせて建設された丹下健三さんの代々木競技場や、山田守さんの日本武道館が屋根の形状で日本の古建築を連想させたのと比べて、素材の木が重視された点を強調した。
 渋谷の変貌にも注目。隈研吾さんや、SANAAが参加した渋谷スクランブルスクエア東棟、手塚建築研究所が関与し、ルーフトップガーデンがある渋谷フクラス、藤本壮介さんのデザインによるカオスキッチン(飲食店街)が話題の渋谷パルコ・ヒューリックビルなどを紹介した。
 他に、谷口吉生さんが父親の谷口吉郎さんの手掛けた旧館ロビーのデザインを踏襲して設計したホテルThe Okura Tokyoに触れ、併せて、谷口さんが父親の生家跡地を金沢市に寄贈して設計した日本初の公立の建築博物館・金沢建築館も取り上げた。
 小泉雅生さんの横浜市寿町健康福祉交流センター・市営住宅、CAn+土井一秀さんの広島叡智学園中学校・高等学校(1期)、秋吉浩気さんによる富山県南砺市の宿泊施設・まれびとの家にも触れた。また、海外では、磯崎新さんのプリツカー賞受賞、坂茂さんのオメガ・スウォッチ本社(スイス)と台南市美術館(台湾)、西沢立衛さんの済寧市美術館(中国)、藤本壮介さんのラルブル・ブラン(フランス)、石上純也さんのサーペンタイン・パビリオン(英国)も取り上げた。
 展覧会では、TOTOギャラリー・間での中山英之さんの個展、全国巡回中の「インポッシブル・アーキテクチャー」展(2020年1月7日~3月15日国立国際美術館 )に注目した。
 12月19日の読売新聞では、メタボリズム建築として評価が高かった菊竹清訓さんの旧都城市民会館(宮崎県)の解体、バウハウスの開校100年と記念の「きたれ、バウハウス」展(高松市美術館 2020年2月8日 ~ 3月22日、静岡県立美術館4月 11 日~ 5月 31 日、東京ステーションギャラリー7月17日~ 9月6日)を紹介した。

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