燐光群「シアトルのフクシマ・サケ(仮)」愛知県芸術劇場で12月8、9日に公演

燐光群「シアトルのフクシマ・サケ(仮)」

 社会性の高い作劇で知られる劇団「燐光群」(東京)の舞台「シアトルのフクシマ・サケ(仮)」が2021年12月8日午後7時からと、9日午後2時から、名古屋・栄の愛知県芸術劇場 小ホールで上演される。

 主宰である坂手洋二さんの作・演出。2015年の舞台「バートルビーズ」に続き、東日本大震災後の時間を取り戻そうとする不可能性の物語が紡がれる。

 東京、岡山、愛知(名古屋)、兵庫(伊丹)の4カ所を回るツアーの一環。

 シアトルに行きたいなあ、シアトルに。見届けたいの。シアトルの叔父さんが、浜通りの蔵が移ってできたお酒で乾杯する、その瞬間を——。

 米国の作家、メルヴィルの「バートルビー」の世界と、原発事故に遭っても避難しなかった福島・高野病院、原発宣伝広告アーチ撤去の現実を交錯させ、国際的な話題作となった「バートルビーズ」から6年。

 私たちは、今どこにいるのか、何ができるのか、できないのか—。今回、燐光群は、越境する「酒」を起点に、ありのままの世界の現実を照射する。

ストーリー

 東日本大震災後、福島第一原発から数キロ以内。帰還困難区域となった酒蔵を離れた後も、300年の歴史を誇る地酒を復活させるため、米国シアトルに移住し、新しい酒蔵を建造しようと動きだした家族がいる。

 もともとシアトルに移住していた沖繩出身の人たちは、慣れぬ土地で戸惑いながらも、必死に生きてゆく彼らを見守る。

 そして、やはり自分たちの酒蔵に戻れず、日本に残された者たち。彼らは、国内であがき苦しみながら、自分たちの現実を乗り越えるため、行動する。

スケジュール・会場

日程:12月8日(水)19:00 開演
   12月9日(木)14:00 開演

会場:愛知県芸術劇場 小ホール
受付開始 / 開演の40分前 開場 / 開演の30分前

チケット

全席指定
一般前売 3,500円 、ペア前売 6,600円 、当日3,800円、U-25&学生2,000円、高校生以下1,000円 ※U-25、学生券は劇団扱いのみ。当日受付にて要証明書提示。
燐光群オンラインチケット(一般・ペア前売のみ)
◆愛知芸術文化センタープレイガイド  052-972-0430
◆名古屋演劇鑑賞会  052-932-3739
◆予約・問い合わせ:燐光群/(有)グッドフェローズ  03-3426-6294 
当日精算Web予約フォーム   

CAST

鴨川てんし、川中健次郎、猪熊恒和、大西孝洋、さとうこうじ、重田千穂子、円城寺あや、鬼頭典子、大浦千佳 、中山マリ、樋尾麻衣子、武山尚史、山村秀勝、町田敬介、西村順子、杉山英之(voice)、Benjamin Beardsley (video)

燐光群

 1982年創立。主宰である坂手洋二の作・演出作品を中心に、社会性・実験性の高さと、豊かな表現力を兼ね備えた斬新で意欲的な新作公演を重ねている。

 国内での年3~5本の公演・ツアーのほか、「神々の国の首都」「屋根裏」等で海外16カ国29 都市の公演をする。

 1999年、「天皇と接吻」で第7回読売演劇大賞優秀作品賞、2002年、「最後の一人までが全体である」で第10回読売演劇大賞優秀作品賞、2004年、「だるまさんがころんだ」で第12 回読売演劇大賞選考委員特別賞。

坂手洋二

 劇作家・演出家。燐光群主宰。1983年、燐光群を旗揚げ。「屋根裏」「だるまさんがころんだ」等により、岸田國士戯曲賞、鶴屋南北戯曲賞、読売文学賞、紀伊國屋演劇賞、朝日舞台芸術賞、読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞。

 戯曲は海外で10以上の言語に翻訳され、出版・上演されている。2010年、「屋根裏」がフランスで、「たたかう女」が韓国で上演され、2011年は「ブラインド・タッチ」英国がロンドンでリーディングされている。

 日本劇作家協会元会長。日本演出者協会常務理事。国際演劇協会日本支部理事。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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