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ニューヨーク「荒野のラジカリズム展」が好評 日本の60年代前衛

 6月18日の朝日新聞夕刊によると、今春(2019年3月8日〜6月9日)にニューヨークのジャパン・ソサエティーで開かれた「荒野のラジカリズム:グローバル1960年代の日本の現代美術家たち」展が美しく、時代の貴重な証言としてメディアの反応も好評だったという。筆者は美術ライターの藤森愛実さん。
 ハプニングやコンセプチュアルアートなどが中心で、資料展示のようだが、「研ぎ澄まされた意思と美的感性が展示品のそれぞれに脈打ち、何よりも歴史の重みが感じられる」という。
 美術家は、日本のコンセプチュアルアートの先駆者、松澤宥さん、新潟現代美術家集団GUNなど。関西拠点の「プレイ」が1977年に始めた、雷を呼び込むプロジェクトは、同年に米国ニューメキシコ州の砂漠に出現したウォルター・デ・マリアの「稲妻の平原」と重なって見えたとも。日本の前衛美術を欧米のランドアートやハプニング、メールアートと比較解説しているのも刺激的だと解説している。ニューヨークタイムズ紙は丁寧な論評を載せ、「綿密に構築された展覧会」と評したという。
 本展は、ニューヨークを拠点とする富井玲子さんの著書「荒野のラジカリズム:国際的同時性と日本の1960年代美術」(MIT出版、2016年)をベースに、富井さん自身がキュレーションした。webのartscapeの梁瀬薫さんの特集リポートによると、JSギャラリーのディレクター神谷幸江さんも協働した。

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